海沼実の「間違いだらけのマイクワーク」♪ | Q太郎のブログ

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海沼実の「カラオケ備忘録」♪


間違いだらけのマイクワーク




 全国各地で行われているカラオケ


大会や発表会に出かけていくと、


初めて会った人から、「カラオケ


ファンの連載を毎回楽しみにして


います!」とうれしい声をかけて


いただくことがあります。こと関西


地域の皆さんは、「ずいぶん背が


高いんやね?」 「写真より実物の


方がええのと違う?」など、より


身近なご意見をくださるのですが、


先日ふいに「N〇Kのラジオで聞く


のと同じ声だわァ」という声を


頂き、思わずハッとさせられました。






 カラオケ好きの皆さんの中には、


マイクを持って歌い始めると、


普段の話し言葉と声質が変わって


しまう人が少なくないようです。


その原因の一つとして挙げられるのが


マイクワーク・・・つまりマイクの


使い方の悪さです。






 そもそも


マイクは、大勢の皆さんに自分の歌声を


聴いてもらうために使うもので


すから、マイクを通した声が


普段の声と違ってしまったのでは


何の意味もありません。せっかく


一生懸命に練習してうまくなっても、


肝心のマイクの使い方がが悪ければ、


結果として聴き手の耳には


イマイチの歌声しか届かなくなって


しまう訳です。どうでしょう?




 みなさんは、マイクの使い方に自信が


ありますか?




 まず手始めに、マイクを口元に


ピッタリと近づけて歌ってる人は、


その時点で大間違いです。




 一昔前までは「マイクを口に


近付けて」と教わることも多かったのですが、


最近のマイクは性能がよく


なり、不用意に口に近づけると


ポップノイズやフカレと呼ばれる


ノイズを発生しやすくなって


います。空気が当たってボンッと


鳴る、例のアレです。




 そのほかにも、


マイクには近接効果と言うものが


あって、口に近づけすぎると低音域


ばかりが増幅されて、暗くこもった


声質になり、歌詞が聞き取り


にくくなったりします。皆さんの


中で、声がこもったり、歌詞が


ハッキリしないという経験のある


方は、もしかしたらマイクの使い方


が悪いのかもしれません。






 こういう話をしていると、必ず


「プロ歌手でもマイクを口に


ピッタリつけている人がいるでしょ?」


と質問が返ってきます。確かに、


その方が歌いやすいからという


理由でマイクを口元にピッタリと


付けて歌う歌手もいますが、その


場合はお抱えの音響スタッフと


綿密なリハーサルを行い、声が


割れたり、音色が暗くなりすぎない


よう、、事前準備をしているのが普通です。






 「それに、プロ歌手の場合


は口元をハッキリと見せたくない


場合もありますし・・・」「あっ!


口パクってこと?」(笑)・・・


それ以外にも、きびしい練習を積み重ねて、


空気ノイズが発生しないような発声


を身につけている歌手だって


いるんですよ!」。ただ、いずれに


しても見よう見まねでマイクに口を


くっつけるのは百害あって一利なし


と考えた方がいいでしょう・・・。






 「それならマイクは離した方が


いいの?」「いや、それもよく


ありません」。口からマイクまでの


距離が遠くなると、その二乗分だけ


声量は小さくなると言われて


います。マイクまでの距離が3倍に


なれば、声の大きさは、9分の一に


なってしまうというワケです。


これもプロ歌手のまねをしたがる


人が多いようですが、会場に声が


聴こえていないことを知らないのは


歌っている当の本人だけ・・・と


いうのも残念なことですよね?




 「いやァ、難しくてできそうに


ないわね」「そんなことないですよ! 


ちょっと実際にやって


みましょうか?」と、今回も予定外の


ミニ講座を披露して帰ってきました(笑)・・・。










備考:この内容は、「月刊 カラオケファン 11月号」

より紹介しました。











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