「お泊まり会すっごくうれしかった」 SKE48 松井珠理奈
あの夜がなかったら、今の自分はなかった~。SKE48松井珠理奈(16)が、
AKB48卒業を間近に控えた前田敦子に感謝の言葉を
贈った。昨年、前田の家に泊まりに行ったとき、グループこそ違えど
エースの重圧を共有したという。NMB48城恵理子(13)、HKT48兒玉遥(15)
の姉妹グループ若手メンバー2人も前田について語った。
SKE48松井珠理奈
「前田さんがいなくなるなんて、
いまだに実感がわかないんです」。
そう、珠理奈はつぶやいた。初めて
会ったのは08年、AKB48の
シングル「大声ダイヤモンド」の
レッスンの時。SKE48のデビュー
前、珠理奈がAKB48のセンター
に抜擢された頃だ。既に
前田はAKB48の顔だった。「すごく
大人って思いましたね。落ち着いていて・・・。
なのに不思議な存在感が
あったのを覚えています」。当時
11歳の珠理奈にも、特別な光に
思えたのだろう。
珠理奈にとって、
前田はプロ意識の塊
だった。ところが、実際に努力を
している姿を見たことはない。
珠理奈> 表には見せないけど、
裏で絶対に努力しているって
わかります。誰よりも忙しくて、絶対
に疲れていて、レッスンにさえ
出られない時もたくさんある。
「できないよ、覚えてないよ」って、
口では言うんですよ。なのに、
ステージではできちゃう。かっこ
いいな、さすがだなって思いました。
4年間、追いかけ続けた背中は
頼もしく、安心感があった・・・。
珠理奈> 一番すごいなと思った
(一昨年の「ヘビーローテーション」
の歌番組の時ですね。
前田さんが体調を崩して出られなく
なったんです。私が急に
「代わりをやってください」と言われて、
振りを覚えていたんですけど、
結局、前田さんが「出る」って言って、
本当に出たんです。それを見た
とき「やっぱり、そうだよな」って
思いました。その後も代役を頼まれた
ことはあったんですけど「前田
さんなら出るだろうな」って安心
していました。実際、代わりをやった
ことは一度もありません。
前田との一番の思い出は、昨年
の初め頃、前田の家での
お泊まり会に呼んでもらったことだ。
珠理奈> 前田さんって、
まんまり後輩を家に連れてくることは
ないと思うんです。だから、すっごく
うれしかった。たかみな(高橋みなみ)
さんもいて、何をしたって
言っても、普通のことです。一緒にご飯
食べて、で、一緒に寝ました。
3人で、互いのグループの悩み
を告白し合った。弱みも、すべて
見せ合った・・・。
珠理奈> センターにいなければ
分からないなって思うことが
あります。私はSKEですけど、
AKBのセンターとなると、もっと
大変だと思います。前田さんを見て
たら、私なんてまだ楽だと思う。
「自分もまだまだ限界にチャレンジ
できるな」って。
だから私も頑張らなくちゃ・・・。
「抱きついた♥」 NMB48 城恵理子
NMB48の2期生で、
邪気のない笑顔とルックス
から「ポスト前田敦子」と
呼ばれる城は、あこがれの
存在にさらに輝いて欲しいと
願っている。「ちょっと
悪い役とかやるように
なって、新しい前田さんを
見せて欲しいです」。自分の夢
も女優で「いずれは共演
してみたい」からだ。3月の
卒業宣言後の楽屋。だれも
前田に声をかけられない中、
前田に抱きついたのが
城だった。「仲良くなれて
いた峯岸(みなみ)さんが
『せっかくだから』って。
遠慮したんですけど・・・。
前田さんは『私がいなく
なっても頑張ってね』って。
それ以外は覚えていません」。
小学校5年のとき
テレビでセンター前田に
魅せられた。
「笑顔が可愛いし、元気もらえる。私もセンター
に立ちたいって思った
んです」。ダンス経験がなく
「半泣きで練習」の毎日だが、
少しでも追いつくため、
懸命に表現力を磨く・・・。
「不思議な存在」 HKT48 兒玉遥
まだ、CDデビューも
していないHKT48のセンター
兒玉にとって、前田は
雲の上の存在のままだ。
グアムでの「真夏のSounds good!」
のミュージックビデオ撮影の時に「あ~、
あなたが博多の子? よろしくね」
と声をかけてもらい、
緊張したままあいさつした。
それくらいしか、交わした
言葉はない。卒業宣言は、
その対面直後だった。
「びっくりしました。。AKB48と
言ったら前田さんが顔だった
から、これからどうイメージ
が変わっていっちゃうんだろう」
と考えた。前田の
ようになることは難しいと
いう。「例えば、松井珠理奈
さんいなりたいんなら、ダンス
をがんばらなきゃとか、
やるべきことが
見えてくるんです。
でも、前田さんの表現は独特な
魅力なので、どこを練習
すればいいのか分からない
んです。不思議な存在
なんです」。最後の共演予定の
東京ドームまで、目を凝らして
見つめ続ける・・・。
備考:この内容は、「AKB48グループ新聞8月号」より、紹介しました。