AKB48板野友美(20)が5月26、
27日、東京・新木場STUDIO
COASTで、ソロライブイベント
「CLUV TOMO」を開催した。
3回目となった同イベントは、11年1月の
ソロデビュー以来、グループ最多の
シングル3作をリリースしている彼女
ならではの、ライブに特化したソロ
イベント。今回も2日間で約4000人を
動員し、ファンへの深い浸透を
物語った。
内容も進化している。「Wanna
be now」や1stシングル
「Dear J」では、ヘソ出し衣装で
腰を激しく使ったセクシーなダンスを
披露。新曲「10年後の君へ」は、ピンクの
ドレスをまとって、しっとりと
歌い上げるなど、パフォーマーとしての
幅の広がりを印象づけた。
MCでは、「ちょっともう1回お水
飲むね」と話を中断して笑いを誘い、
ポケットから取り出したウナギの人形を
会場に投げ入れる際には「遠くまで
投げられなくて、ごめんね」とほほえむ
場面も、・・・。終盤には自分の汗がしみこんだ
タオルまでプレゼントした。
グループのイベントに多い握手会こそ
ないが、ファンとの距離を別の表現で
縮めている。
訪れたファンは20歳前後で、中でも
女性が3~4割占めていたのも
目立った。ライブ後、髪を茶色に染め、
肌を茶色に焼いた20代の男女4人組は
「ともちん最高! オシャレだし、
あの『ゆるい』感じもいいですよね」と
魅力を語っていた。
ソロデビューから約1年半がたち、
他のどのメンバーにもない
「ともちんスタイル」が確実に
できあがりつつある・・・。
AKB48北原里英(20)が
ヒロイン役で映画デビューを飾る。
人気格闘漫画
「グラッパー刃牙(バキ)」
の世界観をもとにした
「グラッフリーター刀牙(トキ)」
(7月14日公開、
藤原健一監督)に、
主人公の範派刀牙(須藤○○)の幼なじみ、琴音役で、
出演。夢の女優へ大きな
一歩を踏み出した。
北原は映画出演の話を
聞いたときは、信じられなかったという。「最初は
『疑心暗鬼』でしたよ。
企画の書類に自分の名前が
書いてあって、初めて『ホンマヤン!』
って思いました(笑)」。
琴音は刀牙にビンタを
食らわすような気の強い
女の子だが、家族には意外
な場面を褒められたと
いう。「最初の撮影が、元気
をなくし入院中のシーン
だったんです。すごく緊張
したんですが、お母さんには
『あそこがめっちゃ女優ぽかった』と
言われました。
陰のある役で、存在感を発揮
しているようだ。
格闘がメーンの原作と
違い、下町の商店街を巨大資本から救う
コメディー風の作品だ。
東京スカイツリーにほど近い
街で、スカイツリーとも
”共演”した。「古いもの
(商店街)を守りつつ、新しいものも
受け入れる。そんな
メッセージが込められた映画なんです。
個人的には、ゴスロリの
衣装を着たシーンを
観て欲しい。あっというま間だから、
見逃さないでくださいね」。♥
所属ユニット「Not yet」では初めて、
最新シングルのカップリング曲
「guilty love」
の作詞を担当した。活躍の
幅は広がる一方だが、銀幕
デビューで演じる楽しさを
改めて実感した。
「やっぱりゆくゆくは演技の
仕事がしたいと思ってます。
今回、映画に初めて出させて
いただいて、その想いが
さらに強くなりました・・・」。
AKB48秋元才加(23)が、舞台『ローマの休日』(5/13~27)
を大成功させた。
59年前の大ヒット映画の舞台版で、大女優
オードリー・ヘプバーンが演じたアン王女役。
大役に抜擢された才加は、見事に期待に
応えた。
映画そのままに、セットも衣装も、
全てがモノトーンで統一された。見た目に
地味な舞台が、ポップなラブコメディーを、
より一層際立たせてくれる。中でも、才加
の無垢(むく)な笑顔と演技が、最高の
スパイスとなり、舞台を華やかにさせていた。
記者ブラッドレー役の吉田栄作と、
カメラマンのアービング役の小倉久寛との
3人舞台で、才加も2時間以上出ずっぱり。
ところが、才加の祖母は、途中まで「才加は
いつ出てくるんだい?」と気づかなかった
という。確かに、いつもの男勝りな面は
一切封印。とことん、かれんな王女に
なりきっていた。
私の見た回でも、一度もセリフを
かむことなし。視線や表情を小動物のように
コロコロと動かす豊かな表現力は、着実に舞台
経験を積んできた成長の証だった。
大阪・梅田芸術劇場と東京・天王洲銀座劇場は、
集客力のある作品しか上演できない劇場だ。
今後の女優人生の試金石となる勝負作で、
話題作りで起用されたわけではなかった
と、自力で証明してみせた。
この実績は、やはり女優として活躍中の
前田敦子や大島優子と比べても、遜色ない。
総選挙は20位だったが、ソロタレントとしては
メンバー屈指の大成功を収めている。
決して、総選挙=タレントの価値ではない
ことを体現する才加は、後輩たちの良き
お手本であり、我々にはAKB48の奥深さを
教えてくれる、大切な存在だ・・・。
(瀬津真也)
備考:この内容は、「AKB48グループ新聞 6月号」より紹介しました。