
第1戦(5/19・土)
VS.ペルー(南米大陸枠■FIVB世界ランキング17位)
日本 3-0 ペルー
25-13、25-21、25-18
「ほっとしています」。試合後のフラッシュ
インタビューで、眞鍋監督は開口一番に
そう語った。「もったいないミスがあった」
というのはエースの木村である。
立ち上がりの日本は明らかに硬かった。
山口のスパイクはネットにかかり、江畑の
強打もコートの外。しかし、荒木が
ブロックでペルーのオルティスを仕留めると、
ここから日本が攻勢に出る。江畑の
バックアタック、岩坂の速攻でリードを広げ、
最期は狩野が決めて第1セットを25-13と
圧倒した。
続く第2セットは、序盤のリードを
守り切って、ペルーの反撃を21点に食い止めた。
一進一退の第3セットは、竹下のサーブ
から日本がペースを握る。ペルーのサーブ
レシーブが崩れたところを狙って木村が
ダイレクトスパイク。さらに岩坂のブロック
ポイントなどで13-7とリードを奪う。中道、
狩野を2枚替えで投入すると、ペースを
維持した日本が荒木のスパイクで試合を
決めた。
3-0。数字の上では圧勝に映る。
しかし、試合後の選手たちの表情は明るく
なかった。スパイクでチーム最多の10得点を
稼ぎ出した江畑も、「前半は足が動いて
いなかった」と振り返っている。それでも、
崩れることなく戦い抜いたのは、攻守で活躍
したベテランセッターの存在が大きい。
竹下は言う。
「OQTは)1試合1試合が勝負になる。
そういう意味でも、勝ったことが大きい」
要所で山口のライト攻撃や岩坂の速攻を
使うなど、バランス良くトスを配給した。
「サイドの負担が大きいですから・・・。
いい使い方というか、いい状態で使ってあげられたら
それが一番いい。そういう意味で、
自分自身もみんなが生きるようにしっかり
頑張っていきたい」
(竹下)
立ち上がりの緊張は想定済み。ならば
確実に白星を奪った上で、次戦以降を
見据えて全員をフィットさせる。4度目の
OQTを迎えた竹下の掌握術が光った
初戦だった・・・。
備考:この内容は、「月間バレーボール7月号」より紹介しました。