かつては、チョコレートの包み紙としてしかお目にかかれなかったが、今や台所の必需品
となったアルミ箔。無い家を探すのが難しいほど普及している。お弁当の仕切りにも
便利だし、食べ物を包んでホイル焼きにするとこげつかず味も逃げない。と八面六臂の
活躍ぶりだが、ご存知のように片面(巻いてある状態では外側)はつやつや光り、もう片面
(内側)はつや消しのようになっている。表裏の区別はあるのだろうか?
これは、製造の工程で、2枚のアルミ箔をローラーにはさんで薄く引き伸ばすときに、
ロールに触れた面が光るために出来る区別。メーカーでは、光沢のある面を表、つや消し
の面を裏と呼んでいる。だが、もちろん両面とも殺菌してあるので、食品に接するのは
どちらの面でもかまわないし、風味にも影響はない。
アルミ箔にはこんな使い方もある。魚を焼く網は、タンパク質と脂肪分がこびりついて
スポンジに洗剤をたっぷりつけて洗ってもなかなか落ちてはくれない。が、アルミ箔
(使用済みのもので十分)を小さく丸めたものでこするとあっという間にキレイになるのだ・・・。
備考:この内容は、1997-5-10発行、コスモ出版 新雑学研究会編
「通勤電車を楽しむ本」より紹介しました。
