日本全国を網の目のように走っている国道。建設省道路局が管理にあたり、それぞれ
なん号線と数字が付けられているが、何の基準で決められたのだろう。できた順?それとも
北から順番?まさか、やみくもに番号をふったわけではないだろう。
一桁と二桁の番号がついているのは、かつて一級国道といわれた主要幹線道路で、主な
県庁所在地を網羅しており、東京を基点として遠くに伸びるにつれ1号から57号までの
番号がつけられている。ちなみに1号は東京から大阪まで、2号は大阪から北九州まで、
3号は北九州から鹿児島までである。
3桁の番号がついているのはかつての2級国道で、主要幹線道路を結ぶ新設の国道と、
国道に昇格して都道府県が管理を委託されている国道のこと。101号から507号まで
あり、北から南へと番号がふられている。新しく追加されて増えた国道についても、北の
ものより若い番号をふる。
お気づきのように、2桁台の大幅な欠番のほか、2本の道路を1本にしたことによる
欠番もあり、道路番号と実際の道路数には差がある。
これらは正式には一般国道といい、一定区間ごとに建設省の出先機関である工事事務所
が分掌し、維持や修理をしている。たくさんある国道のうち、なん本を通ったことがある
かチェックしてみるのも、面白いのでは・・・?
備考:この内容は、1997-5-10発行、 コスモ出版 「通勤電車を楽しむ本」
より紹介しました。