アスリートの魂「プロゴルフ・宮里美香」 2 | Q太郎のブログ

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パクリもあるけど、多岐にわたって、いい情報もあるので、ぜひ読んでね♥
さかのぼっても読んでみてね♥♥


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「アメリカで戦う決意」



 女子プロオルファーの宮里美香、22歳。単身アメリカに渡り、今年


で3年目。ゴルフ、テニス、野球などトップアスリートを育てる施設


に所属し、トレーニングに励んでいる。当時まだ18歳だった宮里は


日本ツアーを経験せず、いきなりアメリカにやって来た。ほとんどの


選手が国内ツアーである程度の成績を上げたあとアメリカに渡る中で、


宮里のようなケースは異例だ。


「私、人と同じことをするのが、あんまり好きじゃないタイプなんです


よ。アメリカは世界最高峰のツアーですし・・・。」


いずれは世界一になりたいっていう


目標があったので、早く


すごい舞台で経験を積みたい


っていう気持ちがありました」







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 宮里がトレーニングを行なっているのは、東京ドーム16個分の広さを


誇る巨大施設。ゴルフではショットの練習はもちろん、18ホールの


コースも完備している。コースはスイング、フィジカル、メンタルの3人。


いずれもが宮里専属だ。


 この時宮里は、「正確なスイング」作りに取り組んでいた。テーク


バックの時に頭が後ろに動いてしまう癖を直し、スイングの軸が


ぶれないようにするためだ。スイングコーチのつきっきりの指導を受けた跡は、


練習場で撮影したスイングの映像をパソコンに取り込み、過去の


スイングと比較して分析する。こうした緻密な修正を繰り返すことで、


理想のスイングを追求している。


 まさにゴルフ漬けの毎日。”世界一になる”夢をひたむきに追いかける


日々が続いていた。







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 負けたくない






 宮里がゴルフを始めたのは小学校の2年生。遊びでゴルフでボールが


カップに入った時の、その音にい惹かれた。父・隆さんによる猛特訓の末、


14歳でアマチュア日本一に上り詰めた。そして高校2年生で世界ジュニア


選手権に出場。宮里はそこで、一人のライバルと出会う。優勝を


争った台湾のヤニ・ツェンだ。その試合で宮里は3打差をつけ、ヤニ・ツェン


に勝った。ところがその2年後、二人の立場は逆転する。アメリカ


ツアーにデビューしたヤニ・ツェンがその年のメジャー大会、全米女子


プロ選手権で優勝したのだ。



「ヤニが初優勝したのがメジャーの試合だったんですけど、それを


テレビで見てて。やっぱり早くアメリカに行きたいなって。アメリカで


優勝したいって思いが強かったですね。」




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「ライバルに遅れを取りたくない」




18歳だった宮里は日本のプロテストを途中でやめ、アメリカに渡った。


 ところが1年目、予選落ちが相次ぎ、アメリカでの賞金ランキングは


49位。思ったような成績を残せなかった。ミスをしないことばかりに


気を取られて、スコアが伸びなかったのだ。


「どうしてもアンダーで回りたいとか、そう言うことばっかり考えて・・・。


それで、今までどういうゴルフをしてたかなって?




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アマチュア時代の試合を振り返ってみたら、


勝ってる試合は大体”攻めて”勝ってた」



 過去の自分を振り返り、”攻めのゴルフ”を思い出した宮崎は、2年目


の後半戦、アマチュア時代から培ってきた本来のプレースタイル


”アグレッシブゴルフ”に転じることにした。危険を顧みず、ピンと池の間の


狭いところを狙うショット。バンカーが近くにあっても果敢に攻め続け


た。その結果、後半の10試合でトップ10入りが7試合。賞金ランキング


は一気に17位まで上がった。そして、その年、日本屈指の難コースでの


戦いとなった日本女子オープンで、2位に6打差を付ける圧倒的な強さ


で優勝。宮里はようやく自分らしいゴルフを取り戻した・・・。

















つづく

備考:この内容は、2012-2-23発行、NHKサービスセンター著「NHKアスリートの魂・

逆境を乗り越えた10人」より紹介しました。