「スピード違反」
「何キロだと思っているんだ!」
女性ドライバーは不満げに答えた。
「失礼ね、ダイエットしたから50キロは超えてないわよっ!」
「前後不覚」
酔っ払い二人が車に乗っていた。案の定まともな運転などできず、
建物の壁が目前に迫ってきた。
「危ない!ブレーキ! ブレーキー!」
しかし、あえなく車は衝突。幸い二人は無事だったが、喧嘩が始まった。
「だから、ブレーキ!っていったじゃないか!」
「お前じゃねぇか、運転していたのは!」
「寄付」
つつましい教会の牧師が言った。
「最近は景気が悪いせいか、カゴを持って回っても、
ご寄付をいたたけないんですよ」
豊かな教会の牧師が答えた。
「うちはクレジットカードを差し込んで、
好きな金額を引き落とせるような装置を導入しています」
もっと豊かな教会の牧師が言った。
「ウチの教会は寄付など集めません。宝くじを売っているだけです」
「健康」
中高年が集まれば、話題はこれ。
「オレ、血圧が高いから酒をやめたよ。
「そうか、オレは血糖値が高めだから甘いものはダメだとさ」
「こっちは脂肪の摂り過ぎだとかで、ステーキを食えなくなっちまった」
そこへ若い頃から節制とは無縁の男がやってきた。
「おい、おまえも無茶ばかりしていないで、少しは健康のことを考えろよ」
「え?オレだって最近やめたものがあるさ」
「ほお、何をやめたんだ?」
「医者へ行くのをやめたんだ」
備考:この内容は、週刊新潮より紹介しました。