日本の甲信地方に伝わる妖怪「かま
いたち」。手足に鎌のような大きな爪を
つけたイタチのような姿をしており、
つむじ風にのって現れて人を切りつけると
される。鋭い刃物で切られたような傷は、
不思議と痛みはないという。
このように突然皮膚が裂ける現象は
まれに見られる。一説には、気圧差による
疾風が原因とされるが、皮膚を傷つける
ほどの力は生まれにくいというのが専門家
の見方だ。謎を解くカギのひとつが、体験者の
多くが寒冷地に集中している点。
突風で飛ばされた小石などによって皮膚が
切られる可能性があり、寒い日には皮膚
の感覚が麻痺して痛みを感じないことが
多いという。また、寒く乾燥している
日に、いわゆるあかぎれによって皮膚が
パックリと裂ける症状ではないかという
指摘も見過ごせない。
備考:この内容は、サプライズBOOK 雑学活脳研究所・編
「答えられない 言われてみれば確かに気になる!
謎の正体」 より紹介しました。