フランスは「恋愛大国」と呼ばれています。
この国では、ある程度の年齢に達すると、何をするにもカップルがひとつの
ユニットになるため、愛し合う男性と女性が一緒にいることが大前提
だからです。
パリのカフェやレストラン、ホテルを訪れると一目瞭然です。女性同士や
男性同士は圧倒的に少なく、たいがいは男女のカップルが占めています。
恋人同士はもちろんですが、たとえ結婚しても、子供が生まれても、
互いに男女であることを求めますし、自分自身もそうありたいと、常に努力を
重ねています。一生、恋愛関係で居続けようとするのです。
だから、子供がいても、パパママ、おとうさんおかあさんと呼び合うこと
などなく、名前で呼び合う関係ですし、子供をベビーシッターやおじいさん
おばあさんに預けて、ふたりっきりの時間を作り、食事やデート、旅行に
行くことを決して曲げないのです。
一方、男女の関係がうまくいかなくなったら、たとえ結婚していても
すぐに別れてしまう。相手を男性として女性として求めることが出来なくなった
ら、関係を続ける意味はないと、言うことなのだと思います。
備考:この内容は 講談社 滝川クリステル著 恋する理由 私の好きな
パリジェンヌの生き方 よりご紹介させていただきました。