池上彰 週刊こどもニュース 2 | Q太郎のブログ

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7号より先に来た8号台風




 秋になると、「こどもニュース」のスタッフは、天気図が気になります。本番直前にニコニコ




台風が日本に接近したり、上陸したりすることが多いからです。せっかく用意していた企画



が、台風情報に切り替わることも珍しくありません。ガーン



 台風という名前は、英語の「タイフーン」を翻訳したものです。発音がそっくりで、



見事な訳になっていますね。学問的な定義としては、東経180°より西の北太平洋とえっ



南シナ海で発生した熱帯性低気圧のうち、中心部の最大風速が秒速17.2m以上



になったものを言うことになっています。 日本では台風ですが、インドでは、サイクロン、アメリカではハ



リケーン、フィリピン合格



ではバギオ、オーストラリアではウィリー・ウィリーなどと呼ばれています。所変われば、



名も変わるのです。叫び



 台風には「大型で非常に強い」などと言った形容詞が付きます。これについても



質問が多く寄せられています。何が大型で、何が強いのか、あいまいだからです。台風の大きさは、



風速15メートル以上の風が吹いている範囲の半径で決まります。この半径が200km汗



未満の台風を「ごく小さい」と表現し、半径が大きくなるにつれて、「小型」「中型」



「大型」となり、半径800km以上を「超大型」と言います。あせる



 一方、強さは、中心付近の最大風速で決まります。秒速25m未満の台風を



「弱い」と表現し、風速が上がるにしたがって、「並の強さ」「強い」「非常に強い」となり、ガーン



54m以上を、「猛烈な」と言います。台風は大きいから強いとは限りません。




 ところが、台風のこの分類は、2000年6月から変更になりました。台風の大きさは、ドクロ


「ごく小さい」「小型」「中型」という表現はやめて、ただ台風と呼び、「大型」と「超大型」



だけを残しました。目




 また、台風の強さについては、「弱い」と「並の強さ」を辞め、「強い」「非常に強い」



「猛烈な」を残しました。むっ



「小型」や「弱い」という表現は、台風への警戒感を弱めてしまう恐れがあるという



考えからです。ガーン



 1998年の秋、台風8号が、台風7号より先に日本にやってきました。とたんに、



子供たちから、「台風8号は、なぜ7号より先に日本に来たの?」という質問がやってカゼ



来ました。こどもたちには、台風の番号は、日本に近づいた順につけられるという誤解が



あったのでしょうか。台風の番号は、その年の1月1日以降に発生した発生順につけられます。べーっだ!



8号は7号より後に発生しましたが、日本に近い場所で発生したので、先に日本に上陸



したのです。  今日はこの辺で・・・ニコニコ









この記事は、集英社文庫 池上彰著 これが「週刊こどもニュースだ」 より お借りしました。