AKB48ヒストリー 6-3 | Q太郎のブログ

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パクリもあるけど、多岐にわたって、いい情報もあるので、ぜひ読んでね♥
さかのぼっても読んでみてね♥♥


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「初めまして、松井珠理奈です!」



 10月のニューシングル発売も近づいてきました。AKB48は新たな”夢”に向かってマイメロディ


歩き出していた。


 タイトルは「大声ダイヤモンド」。


 想い人に勇気を出して「好きだ!」と叫べば、その声は光り輝く。マイメロ


 そんな直球すぎる歌詞は、それまでAKB48を包んでいた閉塞感を一気に吹き飛ばして


くれるかのようだった。


 しかし、その新曲を喜ぶメンバーたちの耳に、驚愕の知らせが届いた。それは「大声仲本工事


ダイヤモンド」のレコーディングの日までさかのぼる。


高橋「メンバーの名前の所に、”松井珠理奈”って言う名前があるんですよ。(松井ぴぐれっと


って誰?)ってみんなで話していたら、あっちゃん(前田敦子)が「SKE48のコだって。


そのコがセンターらしいよ)って。みんな(えっ?)って。私もよくわかんない気持ちスティッチ


になっちゃって・・・」




 レコード会社を移籍し、8か月ぶりのCDシングルとなる大事な曲に、つい先日お披露目プー


されたばかりのSKE48のメンバーが選抜されたのだ。しかも、前田敦子とともに


センター位置で。


前田(敦子)「秋元先生からは、あらかじめ(珠理奈とダブルセンターとして頑張ってディズニー


くれ)と言われていました。でけど、正直(何をがんばればいいんだろう?)って感じでした


ね)。一応(はい)って言ったと思うんですけど<笑)。珠理奈と年齢の近いコは、いろいろとディズニー


意識していたかもしれませんね。私としては歳の離れた後輩ができたって気持ちだったんで


すけど、思った以上にファンの方からは比較されて、それはちょっと戸惑いました。」ムーシュ


 「大声ダイヤモンド」のリリースに向けてレッスンが始まった。しかし、そこに松井の


姿はなかった。


高橋「レッスンの時、センターだけがぽっかり空いているわけです。ダンスの先生がTDL


(松井さん、今日は来られなくて)って言うんです。一体どんなコが来るんだろうって」


 松井珠理奈がいないままレッスンは進む。そして9月の初めの日、AKB48の前にデイジーちゃん


その”原石”は表れる。レッスンスタジオの扉が開く。AKB48のメンバーが、一斉にそちら


を見る。スッと、黒髪の少女が一人で入ってきた。チップもどき


「初めまして、松井珠理奈です。よろしくお願いします!」


 そう言って頭を下げる。90度を超える深々としたお辞儀。まっすぐな瞳に、凛としたDaisyちゃん


表情、当時、11歳。


峯岸 「初めて珠理奈を見たときの印象は、”シャキッとしているな”って。それは私にはピンクのミッキー


(なるべくしてセンターになった)と思えたんです。自信があるような顔つきで。普通、


最初ってオドオドしちゃいますよね。でも、堂々と立っているのを見て(すごいな)って。エンジェル


なによりも、11歳って若さなのに。その時、センターとしてふさわしいんじゃないかなって


思いました。(負けた)って言う訳ではないんですけど、センターに立っても見劣りニモ


しないなと客観的に思いましたね。」


高橋「最初はみんな(どんなコが来るの?)みたいな感じだったんですけど、11歳のミニーちゃん


珠理奈がセンターっていう大役を任されながらもメチャクチャ頑張っているところを見て、


これはAKB48もSKE48も一緒になって進まなくちゃって思いました。ラブラブ




大抜擢少女の胸に秘めた決意




 一方で、大抜擢をされた少女は自分の運命をどうとらえたのだろうか?AKB48 渡辺麻友


松井(珠)「AKB48さんと一緒に歌えるって言うのは、最初は単純にうれしかったです。


でも、レッスン直前になるとどんどん不安になって(「AKB48さんの曲なのに私が次女A


いっていいのかな)(ちゃんと仲良くなれるかな)とか(うまく踊ったり歌ったりできるか


な)とか迷っちゃって・・・。ずっとSKE48のスタッフさんの前で泣いていました。特に三女A


SKE48のデビュー公演(PARTYが始まるよ)も近くて練習がうまく出来無くて、


混乱していました。でも、SKE48のメンバーの前では絶対に泣きませんでした。」汗


 少女には秘めた決意があった。


「SKE48の一番最初の(PARTYが始まるよ)公演の練習の日にみんなで決めたこと音譜


があって、それは(AKB48さんを超える!)ということだったんです。だから、不安



不安だったけど(私、AKB48さんの曲に出ていくことは、みんなで決めた目標のためになるん次女B


だ)(私だけじゃなく、SKE48の存在を知ってもらえるんだ)って」


 11歳。強く純粋でまっすぐな少女の登場。それはAKB48にとって大きな刺激にライダー


なったことは間違いない。


 そして10月22日。「大声ダイヤモンド」発売。CDジャケットの上では、松井珠理奈一人AKB48 渡辺麻友


が大声で叫んでいた。


 突然の大抜擢にファンの意見は賛否両論。いや、昔からのファンからすると、”否”のキティちゃん×ハート


方が多かったかもしれない。「AKB48の新曲に、なぜSKE48のメンバーが?」「こんな


子供になにができる!」そんな声がネットや劇場の片隅でささやかれた。


 しかし、”否”の力も加わってかCDの売り上げはオリコン初登場ウィークリーチャートハート


3位。AKB48にとって過去最高位だった。


 この抜擢が正しかったのかどうかは、誰にもわからない。ただ、この時、AKB48のハート


何かが確実に変わった。


 デビューからちょうど3年。「大声ダイヤモンド」と言うヒット曲を引っさげ、メンバーらぶ1


は、誰もが目指していた”アキバの先”を見つけた気がした。


 やがて暦は、前年体験した夢の舞台「紅白歌合戦」が行われる12月に突入した。らぶ2


しかし、ここで思わぬ評価にさらされるのであった。




備考:この内容は、週刊プレイボーイ編集部 AKB48ヒストリー 研究生公式教本 よりお借りしました。





おわり