『マジックカット』のムコウ側
最近インスタント食品の具や調味料などのパッケージで、
「こちら側のどこからでも開けられます」という便利な袋が増えてきた。
見た目には切込みも何も無いツルッとした袋なのに、
「こちら側」だけは、サクッと気持ちよく開けることができてしまう。
これは、旭化成パックスの『マジックカット』という名称の特許技術で、
φ0.2~0.3mm程の小さな穴がジグザグに配列してある。
いわば、切取り用の点線が、面に拡がったようなもののようだ。
確かに、よ~く見てみると小さな点々が無数に見える。
開発のムコウ側には、
老眼のせいで燻製イカのパックの切り口を見つけられず、
ツマミなしでビールを飲むことになってしまった開発者の口惜しい体験があるらしい。
今やマジックカット採用の商品は、数千種!全国での販売額は数百億円!
尊敬すべき発明者魂!
ツマミ片手にビールで乾杯されていることでしょう。