初めての夜
息子が初めて一人で寝た。
10時頃にはベッドに入ったものの結局寝付けなかったようで、
45分くらい経って諦めた様子の嫁がリビングに引き上げてきた。
いつもなら、
パパー!僕ねんねできなかったの~。起きててもいい~?
と走って来るのだが、今日は嫁だけの帰還。
ママがお茶飲んで帰ってくるまでに一人でねんねしているように!
と言い残してきたらしい。
俺は、一人寝室に残された息子の様子を観察する為に
寝室まで忍び足で行き、ドアの隙間から覗き込んだ。
息子はベットにポツンと横たわり、
時折、ひとり言を呟きながら、
目を閉じたり、開いたりしている。
そのうち、嫁も忍び足でやってきて、
二人してドアの隙間から様子を伺う。
傍から見れば滑稽な姿。
そんな真剣なスニーキングミッション中に、
足のスネをかきむしり始める嫁。
気が付かれたらどーすんだ!
声にならない怒りを口パクでぶつける。
ボリボリボリ。
どうやら俺の渾身の口パクは伝わらないらしい。
ってか俺のことなんて見てないし。
そんなこんなしてたら、息子の動きがピタリ止まった。
寝たみたい・・・。
嫁の添い寝なしに夜寝るのは初めて。
すごいじゃん!
明日は誉めてやろうと思う。
すごいじゃん!
ってさ。