指紋認証
徹夜明けの土曜日。
なぜかまだ会社にいる俺。
そこに鳴らないはずの内線電話が響き渡る。
出なきゃいいのに思わず出てしまう俺。
社員A「○○部の○○ですけど
指紋認証がうまく出来なくて、
仕事にならないんですけど
どーしたらいいんですか!」
電話に出たとたん、捲くし立ててきた。
そーとー苛立ってるらしく喧嘩腰。
俺はとある会社のシステム部門で働く、しがないリーマンだ。
俺「はぁ、私は担当ではないので詳しくは
判りかねますが。。。」
社員A「担当の方とか、こういった場合のサポートは
どうなってるんですか?」
俺の心の声(知 ら ね ぇ よ !)
とりあえず
俺「今日は あ い に く 誰もいませんねぇ。。。」
俺の心の声(いるわけねぇだろ!今日は土曜日だっつーの!)
社員A「サポートの方はどうなってるんですかぁ?」
俺の心の声(っんだよ、めんどくせぇなぁーーー!)
俺「私が行っても解決できるかどうかわかりませんけど
とりあえず伺います。」
とはいえ、行って何もできませんでしたじゃ格好がつかないので
それらしき対処法の記述があるドキュメントを探してみる。
あった!
俺の心の声(俺って勘がイイ!)
そこには”答え”は書いてなかったが、苦情の事例と対処方が数点載っていた。
A部署に辿り着くとそこには社員Aが一人佇んでいた。
社員A「困ってるんですよぉー!どーにかして下さい!」
いろいろやってみたがだめだった。
俺「この装置取っちゃえばいいんじゃないですか?」
社員A「それじゃ意味ないでしょ!」
俺の心の声(うるせぇ!俺は寝てないんだよ!)
間抜けなやり取りしてても、埒があかないので最終兵器。
ドキュメントに載っていた裏技。
俺「これでどうだ!」
無事ログイン!
社員A「今どーやったんですか?」
俺の心の声(てめぇなんかに 教 え て や ら ね ぇ よ !)
俺「私は担当ではないし、教えたら指紋認証の意味がないですから」
俺の心の声(残 念!)
社員A「でも明日とかも出社なんですよ。」
俺「困りましたねぇ。」(他人事)
社員A「でも明日とかも出社なんですよ。」
俺の心の声(何で2回言ったの?)
社員A「ちょっと手、洗ってきます」
...数分後
社員A「もう一回やってみてもいいですか?」
俺「・・・どうぞ。」
社員A「・・・できた!」
俺の心の声(てめぇ!最初っから、手 ぇ 洗 え よ な っ!)
俺「良かったですね。それでは失礼します。」
俺は今後、土曜日に出社しても電話には絶対出ないと誓った。