4王国分立時代の【メディア】を倒して【ペルシス】地方から拡大していったのが【アケメネス朝ペルシア】です。【前550】年に建国し【前330】年に【アレクサンドロス】大王によって滅ぼされました。約220年間の歴史ですが、世界史で扱う時期は限られていて、王も建国期から全盛期までの4人と、最後の国王だけです。
 建国者は【キュロス2世】といいます。ペルシスから【メディア】王国を滅ぼし、さらにメソポタミアの【バビロン】も征服した業績を残しています。しかし、彼の名を世界の歴史にとどめさせたのは、彼が戦争で勝利したことではなく、【前538】年に約50年間バビロンで奴隷としてとどめられていた【ユダ】の人々を解放し、故郷のイェルサレムに戻したことでしょう。その結果、ユダの人々(ユダヤ人)は【前6】世紀に【イェルサレム】に戻ると【神殿を再建】し、ユダヤ教をはじめたわけです。
 エジプトを征服しふたたびオリエト世界に統一をもたらしたのは、【カンビセス2世】でした。アッシリア王【アッシュール=バニパル】が獅子狩りを趣味としていた様子が【獅子狩り】のレリーフに残されていますが、カンビセスはどうだったのでしょうか。