級友が私だけを避け、仲間はずれにする。
差別―その深い罪について人はどれだけ考えただろうか。

「日向の高千穂の峰に、天から神様が舞いおりてきた話。あんなん、大嘘や」

「天皇さんは、糞でも宝物にされなはるし、こちとらは、作った米さえ、くさいの、汚いのときらわれる」

橋のない川〈1〉 (新潮文庫) -
橋のない川〈1〉 (新潮文庫) - 「戦争は、けんかや」
「なんで神様やという天皇陛下が先立ちで、けんかみたいな悪いことをしやはるのやろ」

「いったいお父ったんは何してるんかいな。死んで神様になったんなら、早う助けにきてくれりゃええのに」

「なんで石の上に三年もじっとしていられるもんかいな。そんなことしたら、わいら、死んでしまう。毎日働かんけりゃ、食うていけへん」