私が乳がんになって、退院してからのことでしたが
一人暮らしで家賃もあるのに
なかなか仕事も見つからないうえに
通院の費用はいつも何万と飛んでいく月日でした
仕事を探して面接するたびに
だめだめを繰り返し
「また病気に(癌に)なってもらっても困るし」
とか言われ・・・・
完全に負のスパイラルに陥ってしまいました
お金も食欲も無くなり
どんどん、なんのために生きているのか
わからなくなっていました
そんなときに、私のことを
心配してくださっていたご婦人がいたのですが
その方が、お魚を炊いたから、とか
これが売ってて、美味しそうだったから、とか
差し入れを持って
何度も私の部屋を尋ねてきてくださいました
そんなある日
ついつい私は、ポロっと
「なんの収入もないのに
食べちゃいけないんじゃないかって・・・・」
そんなことを口走ってしまいました
そのご婦人は、私のその言葉を聞いて
「なんてことを・・・・」と
涙をこぼしたのです
「お願いだから、お願いだから食べて・・・・」と
泣いてくれたのです
精神的に弱っていた私は、申し訳なさもあり
いっしょに泣きましたが
なにより
私のために涙を流してくれる人がいる・・・・
そのことが大きな支えになりました
しかし
その方は、私もしばらくあとで分かったことなのですが
白血病を患っていたのです
そして
自分の命がそう長くはないと
わかっていたのです
その後
いつものようにご婦人が、私の部屋に来られたとき
ラジオや、音楽でも聴く?
と言って、ラジカセコンポを持って来られました
その上に、そのコンポの上に
スカーフが乗っていました
「スカーフ、置いていくね」
それは、見覚えのある
その方のトレードマークのようなものでした
そしてそれっきり
そのご婦人が亡くなるまで
そのスカーフの意味に、気付きませんでした
亡くなった知らせも急でした
葬儀をも終えたあとで、知らせをもらったのです
そのご婦人は
自らの手で、私に、お形見をくれた・・・・
今も私の部屋に、そのスカーフは
目に見える場所に置いてあります
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