2018年冬に映画化される「春待つ僕ら」のネタバレあらすじを紹介します♪

 

登場人物はみな個性的ですが、嫌味がなくとても爽やかなキャラばかりです。

 

すぐにうまくいきそうなのに、なかなか進展しない。ホントに高校生の頃のような恋愛で、もどかしくて早く続きが読みたくなる。そんな漫画です。

 

美月

 

美月は高1年生の女の子。人付き合いが苦手で、自分の気持ちを素直に口にできません。


そんな自分を変えたくて、あえて遠くの学校を選んだというのに、入学から3週間経った今も未だ友達は1人もできず自己嫌悪に陥ります。
 

そんな時、美月にはいつも思い出す存在が。


(・・・あやちゃん)
(私はまだどっか怖がってんのかな)
(今の環境はあの頃とは違うのに)
(なかなかうまくいかないよ)


美月の学校には、女の子達にとってアイドル的存在の4人組がいます。バスケ部の1年の永久・瑠衣と、2年の竜二・恭介。


4人は小さいころから一緒にバスケをしていて、部活を離れても大の仲良し。そのうち永久と美月は同じクラスですが、無口で近寄りがたい雰囲気の永久とは、もちろんまともに話したことすらありません。


そんな美月にとって、いま唯一の憩いの場となっているがバイト先のカフェ。


ところが、ひょんなキッカケから、あの4人組が美月のバイト先のカフェへ通うようになってしまいます。そのうち4人の追っかけの女の子達までここへ来るようになることを心配し、美月はウンザリ。


しかし、永久達と少しずつ話すようになると、自分が勝手に4人がチャラいと思っていただけで、実際には真剣にバスケに打ち込んでいることに気づきます。

バイト先

さらに、美月には気にかかることがもう1つ。

 

お店から見えるバスケコートで、最近いつも女の子が1人で遊んでいます。引っ越してきたばかりのようで、バスケをしている他の子達の中へうまく入っていけないようです。

 

美月はどうにかしてあげたいと思い、声をかけたりするものの、なかなかうまくキッカケが掴めません。


そんなある日、バイトの休憩中にバスケコートを覗くと、子供達と一緒にバスケをしている4人の姿が。あの女の子も他の子達の仲間に入って、一緒にバスケをしています。


自分がやりたくてもできなかったことを、4人が実現してくれ、美月は思わず涙が溢れてきます。


いきなり泣き出した美月に気づいて、永久が美月のところへやってきます。美月は小学生のころ、友達のことでとても悩んでいた時に、このコートで出会った「あやちゃん」という女の子に助けてもらったことを話します。


強くてカッコいい あやちゃんのような女の子にずっとなりたかったという美月。


「・・・けど全然ダメで」
「あの女の子のことも結局私一人じゃ何もできなかっただろうから・・・」
「みんながここに来てくれてよかった」
「・・・ありがとう」


いつもは言えない素直な気持ちが、美月の口から自然と出てきます。

学校

あの女の子のことがあってから、美月は4人と普通に話ができるように。そして、学校ではレイナちゃんという初めての女友達もできます。


しかし、レイナはバスケ部の大ファンで、バスケ部のことになると人格が変わってしまうほど。美月はせっかくできた大切な友達を失うことを恐れ、学校では極力永久達と関わらないないようになってきます。


そんな美月の態度を不審に思った永久が、ある時 無理やり問い詰めようとすると・・・・・・


2人が親しい仲なのがバレ、一緒にいたレイナはバッとその場から走り去っていきます。


美月から事情を聞き、ふーっとため息をつく永久。


「・・・まあいいや」
「あの子と仲良くなりたいならちゃんと本当のこと言えよ」
「本当のこと言ったうえでやっぱり俺らが邪魔だったら距離おけばいいから」


そう言って、永久はどこか寂しそうに歩いていきます。


そんな永久の後ろ姿を見ていると、美月は思わず永久の制服の裾に手が伸びます


「そんなことにはならないようにする・・・!」
「浅倉君達も大事な友達だから!」


その後、美月が永久達のことをきちんと説明すると、レイナも理解してくれ、またいつもの関係に戻ることができます。

 

永久と美月

翌日、1年生は学力テスト。永久と瑠衣は、勉強するため部活を早目に切り上げさせられされたらしく、美月のバイト先のカフェへ勉強しにやってきます。


美月もバイトを早めに上がらせてもらって、一緒に勉強することに。3人でする勉強は楽しく、とてもはかどります。


勉強が終わって、美月が帰ろうとしていると、永久が美月の横を付いてきます。どうやら永久の家も同じ方向らしく、途中まで一緒に帰ることにします。


一緒に歩きながら話をしていると、話題はバスケのことに。バスケのことをとても大切そうに話す永久を見て、美月はあやちゃんにとってもバスケがそういう存在だったことを思い出します。


「美月も何か大事なものが1つあれば強くなれるよ」


美月は以前あやちゃんからそう言われたことを話し、すでにそういうものを持っている永久達のことがとてもうらやましくなります。


二人は帰りの駅へ。しかし、やってきた電車は超満員。車両へ乗り込むと、永久と美月は身体が密着してしまいます。


美月がひどく気まずくなりながら、到着を待っていると・・・・・


「・・・あのさ」
「さっきの話だけど」
「人」
「なら美月にもいるんじゃないの?」


例えば、あやちゃんは美月を強くしてくれる存在なのではないかという永久。そして、永久ちゃんにとってもバスケだけはなく、美月もそういう存在だったかもしれないと。


「・・・気づいた時にはもう」
「ちゃんといたりするよ」


永久の言葉を聞いて、美月はとても嬉しい気持ちが湧き上がってきます。


しばらくして電車が駅へ到着。美月は最初はとても気まずかったのに、着いた今となっては、ひどくガッカリした気持ちになっていることに気づきます。


(・・・どうしよう)
(私・・・)
(浅倉君との時間が大事だ)

永久と美月

テストが無事に終わって、次の日曜日。
 

バスケ部の練習試合があるらしく、美月はレイナを誘って応援に行くことに。美月達以外にも、4人のファンの女子がたくさん来ています。


しかし、永久達のチームは大苦戦。


どうにか永久達の力になりたいと思った美月は大声を張り上げて応援し始めます。すると、美月につられて、ただ4人を見ていただけの女の子達も応援を始め、一気に盛り上がります。


美月達の応援で力をもらった永久達は、終盤一気に逆転し見事勝利。


試合後、たまたま永久と2人になった美月が、勝利を祝福すると・・・


「美月の声が一番響いてた」
「上見たらすげー必死な顔してて」
「あれ」
「かなりぐっときた」
「・・・可愛かったし」


「・・・へ?」


ボソッと言った永久の言葉に、美月はカーっと真っ赤に。


するとそこへ、試合の偵察に来ていた他校の男子が現れます。その男子は美月のことを知っているようで、声をかけてきますが、美月には全く心当たりがありません。


「オレだよ『あや』」
「・・・覚えてないの?」


その言葉に、愕然とする美月。


(・・・え?)
(あや・・・ちゃん?)
(そんなわけない)
(だって私のあやちゃんは強くてカッコいい・・・)
(女の子だったのに)


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