あの日の夏 約束したね
もう1度 ここで 会おうねと

あれから10年  僕はここに来た
午後13時  日差しがまだ高い
大きな木の下 空を見上げる

響く蝉の鳴き声 石像のフクロウ
時より吹く風が涼しい
神社の階段の影も揺れる

時が戻るなら もう1度だけ
君の笑顔が見たいから

ゆっくり振り返える
また来るからね

小さく呟き 目を閉じた
振り返れば
こども連れの親子の影
会釈してすれ違う。

そんな夏の日 遠い約束。