阿賀沢紅茶先生の【氷の城壁】既刊13巻まで読み倒しました!




おかげさまで睡眠不足。肌荒れやばい。
メンタルもそこそこ削られている。笑

試し読み2巻で引き込まれてしまった…
もともとずっと表紙が気になっていた作品。
最近話題になってた作者さん(と思う)の別作品てこともあったし、なにより時間をおけば全話無料ってところに惹かれて読み始めました。
結局既刊全巻買ったけどな!

絵が最初こそギョッ(゚д゚ )!!とした。
けど見慣れるとすごくかわいい。
イラスト的なかわいさ。

だんだんと愛着も増しまして、先日終了したコラボカフェ行きたかった後悔も増しております…



そうそう
ちなみに話題になった(?)【正反対の君と僕】は読んでない。

阿賀沢先生って面倒だから紅茶先生って呼んでる( ^ω^ )



中学時代のトラウマ、やらかしで他人と関わることを避ける高校1年生・氷川小雪。
小雪と同じ学校出身の小雪と同じ座標に住んでいる(つまり団地の階違い。笑)幼馴染・美姫。

美姫の中学からの友人・まじでいい人ヨータとモテメンミナト。
その輪にぐいぐい誘われているうちに、小雪の誰とも関わらない狭い世界、それでも構わないと思っていた世界が歯車が噛み合うように少しずつ広がっていく。

小雪美姫ヨータミナトの4人がメインの学園物語。
恋の矢印があっちこっち向いているようで全然そんなことない至ってシンプルだったのを勘違いして、ぐるぐる片想いを続けてる。
まーーーーーー もどかしい!笑

もともと仲良かったメンツはそれとして、小雪が美姫以外に最初に心を開いたのがヨータだったんだけど、私はそのあたりで最新刊の13巻の紹介で小雪とミナトがくっつくと知ってしまった…
ヨータじゃないんかい!!
と、つっこんでしまったよ笑



ミナトなんか自覚してんだかどうだかわからないけど1巻の半分もいかない時点でまだ関わりのなかった小雪のことを意識しているのだよ。
それが片想いになり、小雪の方もミナトに片想いになり、もたもた寄り道しながら13巻でくっつくというスローペース!!!
言っても作中の時間はそこまで流れてないのかな。
これ、連載追ってたらもどかしくて堪らんかっただろうな( ^ω^; )

もー
“モテメンの初めての本気の恋”とか……ッ!
そんなん私の好きなやつじゃん!!!




登場人物ひとりひとりに抱えてる過去があり、めっちゃわかるわ〜〜〜と頷くところもあれば、いやそれはナイなと思うところもある。

孤独や疎外感。
関わらなければ傷つけず傷つかない。
高校の3年間、早く過ぎてくれと小雪は願うけれど、3年間終わったら解決するわけじゃないからな。←鬼

私は小雪の大勢になったとき、スッと存在感や姿を消すの、めっっちゃくちゃわかる!
私いないでも大丈夫そうだよなって、怒ってるわけでも不満でもない、事実そうだよなって思う瞬間があるの、わかる…。

私は我慢できる性格ではないのでミナトの問題が一番わかってあげられないかなー、

恋愛的な意味でかわいくてぎゅいんぎゅいんと刺さる作品だけど、内面に刺さる部分も多い。

楽しかった時間の後の静けさが怖くて虚しい。
ぐるぐる考え込むならいっそのこと消えたいっていうのもとてもわかる。
しにたいのとは少し違う。
なかったことにしたいんだよ、自分を。

自分の苛立ちを持て余して故意に相手を傷つけにいって、あとで自業自得の自己嫌悪に陥ることとか。
おまえ(じぶん)が落ち込むのはおかしいんだよ、ってぐるぐるするよね。



あ!
精神的な問題の感想ばかり書いているけど、恋愛パートはめちゃくちゃかわいい。
ミナトが小雪を好きなことに勘づいている月子ちゃんが、うろ覚えだけど
「雨宮くん(ミナト) 溢れ出とる 溢れ出とる 好きをしまって!」
ってハラハラしてるのかわいすぎる。笑
月子先生…推せる。



付き合った後、名前で呼んで欲しがるミナトもかわいい。
表情筋が仕事をしてない小雪もいとおしいし、ヨータはいい人すぎる!
美姫は最初の方こそ、高校に入ってからの周りからの評価と自分自身とのギャップに苦しんでいたけどそれも序盤?に終わり、美姫はほぼ美姫だった。笑
私は美姫は最後の方のミルクティー色の髪色より、マットっぽい金髪の方が好きだったな!

優希のピアスは1個だったと思うけどなかなかの場所に空いてて羨ましかった。
フルカラーだからわかる秋音ちゃんのカラコン。
赤星くんは山下大輝くんで脳内再生されてしまう。
みんなバチバチにピアス空けててかっこいい。
空けたくなってしまううう…






この多様性とか?の時代にそぐわない発言なのかなと思うけど、そういうのどこまで配慮しなきゃいけないのかわからないから傷つけるかもしれないから戻った方がいい。傷つけたならごめんなさい。

【氷の城壁】読んでて、「紅茶先生きっと女性だろうな〜〜〜」って思ってた。

こういう発言ダメなのかな?
作中の女子たちのファッションが男子受けしそうにない、と思った知らんけど。
いや、これは私が女性なのでほんとにわからんが。
女子たちがイメージ湯婆婆みたいなピアスや指輪をつけてて、服の感じも制服の着こなしも私は大好きだけど男性が考える女子のファッションって感じがしないと見た(・∀・)!!
女子が見る、『かっこいい女子』という感じ。





こういう学園モノの恋愛が絡む作品を読むととてもホクホクしてきゅんきゅんして楽しくて読み終わるまで寝ないぜ!みたいになるんだけど、その後の虚無感ったらない(・∀・)

わたこいとか転がる女とか社会人だと、『おにーさんおねーさんの恋愛』って感覚なのかなんなのかそんなにダメージ少ないんだけど、学園モノは何故かめちゃくちゃ抉られる。

その理由を長いこと考えているのだけど、答えまでは行き着かないのよ。

たしかに自分にはこんな学生生活はなかったけど、欲しいと思ったこともない。
学生時代の後悔は積もり積もってるけれど、やり直したいと思ったことはない。
恋愛より友達だったと言えば聞こえはいいけど(・∀・)

声を大にして言いたい。
巷のカップルたちよ。
自分の好きな人が、同じ熱量で自分を好きでいてくれることは奇跡なんだよ。

作中そんなようなこと出てくるけど、ソレずっと思ってたからね。

そうなんだ。
この作品は阿賀沢紅茶という人間が生きているうちに溜まっていく作中で言うところのススを、そういうことってあるよねって提示してくれている感覚になるんだ。
それによって肯定されたととるか換気されたとと思えるかは難しいところだけど…

私は桃香が好きではない。
好きではないけど否定もしづらい…
桃香の「恋人のいる人を好きになっても頑張ってきた」みたいな発言は小雪の言うようにまったく肯定できない。
あの子、ミナトがいけめんだから付き合いたいのかと思ってたけど、ちゃんと好きだったことには驚いた。
好き好き言ってるけど本当に好きだったとは…(桃香への信頼全くナシ)
かわいい子はより努力しているんだよな


桃香が小雪のこと『「受け身」で「待ち」の女の子』って言ってたのちょっとわかるな、って。

結構違う話になっちゃうし恋愛的な意味ではなく友達としてだけど、自分からはアクションまったく起こさないのに親しまれて好かれる人っているよね。
そういう人、ずっっっと羨ましいと思ってた。
特にワイワイの中心にいるわけじゃないのにどうしてだろうって思ってた。
その子のことは私も好きだった。
私はそうはならないけど、その子ならなるのは言葉にはできないけどなんとなくわかるし。
でも心底羨ましかった!!!!!笑



自分の昔がよく思い出せないんだけど、カリカリしてたのはわかる。
友人にも優しくできていただろうか。
先生が大嫌いだったけど、そんなに悪い人だったのだろうか。
作中の五十嵐みたいに周りには嫌われている様子はほぼなかった。
私だけがイライラして堪らなかった。

今なら……
って思うけど、今でもむりだわ、きっと。相性だわよ、笑





作品の感想より自分の話が多いな…、



消えたいと溢す自分に
「生きて」って、
「今いなくなるのも、元からいない世界も嫌」って言ってくれる人がいるって恋愛的な意味じゃなくても(しつこい笑)、幸せ者だよな。
それに気付けるのも難しいけどね。
小雪はミナトからの愛情をちゃんと受け取ってるから大丈夫でしょ!



あと1冊。
14巻で完結です。
一気読みしたからってのもあるけどさ、もっと読みたいよーーー!
付き合うまでが長かったじゃんかーーー!



【氷の城壁】と言う作品を読んで。
ただ望むのは私と関わってくれた人たちの安寧と幸せ。



深夜のテンションって遺書みたいになりやすい…