だいぶ前に買って感想ちゃんと書いてないままだった【カラオケ行こ!】と12.28に発売された続編の【ファミレス行こ。上】の感想。

あらすじなしのねたばれあり。読んだ方向けのじぶんめも。





【ファミレス行こ。】はとにかく胸がぎゅんとなる…。

ときめきと切なさが溢れかえってくちから出てきそうなので追記に追記を重ねて感想書き。


上巻を繰り返し何度も読んで。

読んでも読んでも続きはない。

どれだけ読んでも当たり前にページは増えないつらさ…(´Д` )






【カラオケ行こ!】

続編が発売ということで久々に読み返したら面白い。

たまらない空気感。

くすくすにんまりなんだろうけど私はゲラゲラ笑います(・∀・)笑

情報源がどなたかのスクショで申し訳ないが和山先生が解釈を読者に委ねているので私はこの作品をボーイズラブだと思って読んでます。

ラブコメ作品です。





歌が上手くなりたいヤクザ・成田狂児と中3合唱部部長の岡聡実くんの物語。

とにかく狂児の色気がやばい。

和山やま先生の絵は、というか漫画はとても丁寧で好き。



そう言った接触のシーンはまったくないのですがキュンときます。


たとえば。

聡実くんの前ではタバコを吸わない狂児とか、

強面のヤクザに囲まれた時ときに狂児の腕にしがみつく聡実くんとか、

要らんお守りを口実に入るなキケンのヤクザ街にきてしまう聡実くんとか、

投げつけられたアホみたいな『げんきおまもり』をすぐさまルームミラーにつける狂児とか、

『魔除け』と言い訳しつつ狂児の名刺を捨てられない聡実くんとか!

「ほんまは会いたかったよすごく」とか!

好きなものを嫌いと言って彫られた『聡実』の文字の刺青とか!

それに対して「僕の名前好きなんですか?」と聞いたときの「名前…」って返した狂児とか!

「こっち向いて!」「今狂児さんの顔見られへん」「ああそう 僕は嫌われてしもたか」とか!

「次は聡実くんの顔彫られてまうかもな」とか!


狂児のコーヒーカップの持ち方がリヴァイ兵長。

あと、カップ置くちから強い!ゴンゴンいわすな!笑

そんで宇宙人は逆恨みではない。

狂児、おまえが殴ったからだぞ!







そして続編では大学生になった聡実くんが上京して蒲田に住み、ファミレスでバイトを始めてました。

聡実と狂児。蒲田で飯食う仲。縁は続いている。


前作よりも温度低めなのは聡実くんが大人になったからかな。

前作はほぼふたりで話が回っていたけど今作は登場人物がかなり増え、それがまた三谷幸喜かってくらい伏線が張り巡らされてる。

三谷さんの例えはテキトーなので置いておいても伏線だらけで上巻だけでどんだけひっくり返されたか。

M.は森田?丸山??かと思いきや…でした。



今更の疑問だけど、ライブハウスで聡実くんがぶつかったのって岡田??ちがうか。



ねこねこぱにっくが実写化ってよくよく考えたら笑えてきた。

猫100匹が出てくるような漫画はせめてアニメにしなさい。ねこぱに実写は向いてないよ笑

あとさ、左利きだよね?北条先生。

右で書いたから読めないんだよ。

だからあんな6時間も待つことになるんだよ。笑

あとお酒な(´・∀・`)

待ちぼうけくらってるときの顔絶妙。笑


和山先生の描くキャラクターの表情が丁寧で細かくて好き。

森田さんとか見たことある気がしてくる。

あんなひといるよ、私見たことあるよ。





【ファミレス行こ。】話がいろいろとあらゆるところに絡み合っててめちゃくちゃ面白いです。

ほんと、めちゃくちゃ面白い。

ただその代わりと言ってはなんですが、聡実と狂児は少なめ。

早くふたりのシーンこないかな〜ってわくわくしながらページをめくった。


しかし。

きてもなかなかわちゃわちゃはせずで狂児に対してどこか冷たい感じすらする聡実くん。

大人になってしまうってこういうことね…(;ω;)ナーンテ


猫舌な狂児。

たこ焼きもぐもぐ学部。

狂児にプレゼントがあるという聡実くん。

「僕のために受け取ってくださいね」のあとの「……努力するわ」ってなんだろ??




プレゼント。それもどんどんと明らかにされていくのだけど。

聡実くんは500円玉貯金をしていて貯金箱には『狂児』って書いてある。


聡実くんが??狂児のために??なぜ???

から私の頭は始まって、どうやら聡実くんは刺青を消す費用を稼いでるっぽいに落ち着く。

おそらく『聡実』の文字。

目標はたぶん12万かな。

毎日500円入れてるのかも。

一応計算機叩いて計算はしたけど自分でやっといてなんだが、まったく意味がわからん計算だったな。笑


「努力するわ」って、まさか狂児は聡実くんの気持ち?に気づいてる…?

刺青消したいとは思ってないと思うけど。

気づいてる…いや、そんなことないか。




公務員になるつもりの聡実くん。

警察をすすめるヤクザ。笑


スマホの充電が切れたときに狂児がポンっと自分のしていた腕時計をあげるって言うんだけど、それ240万…

自分はちまちま貯金してるのに…!って腹を立てた聡実くんは狂児の240万の腕時計をバイト先の先輩・森田さんの家の鍋で茹でた\(^o^)/

森田さんは聡実くんに腕時計返してくれたがその後最後まで狂児腕時計してない\(^o^)/

どこいった240万のボイル腕時計\(^o^)/

返すって言ってたじゃん!笑



10.06。

狂児のためのお金も12月には貯まるだろうと聡実くんから『12月に軽く会えませんか』と連絡。

来月また東京に行くからと11月に焼肉を食べに行くことに。


そこで聡実くん、切り出す。

「来月にプレゼントを渡すからもう会わない方がいいと思う。(関西弁で)」

普通の大人になるための準備だと。


狂児の返事は「わかった」。




焼肉屋を出た後。

このまま大阪に帰るから東京駅に行くと言った狂児にうしろから抱きつく聡実くん。


「確認」

と言って去っていった。


ここで【ファミレス行こ。】の上巻おわり。






え!ここーーーーーーーー?!!

なんなん?????

こんなところで終わらせられるなんて…読者の気持ち弄んでんの???!

ありがとう!上巻!

すばらしい展開でした(´∀`*)





〜余談〜

水差すようで?重箱の隅をつつくようで?申し訳ないけど、何周もして気になった。

スマホケースが正面から描かれているのはケースの上部があるのに別の角度からだと形が違うのはミスかしら。

聡実くんとマサノリのやつだったかな。

この作品、スマホのやり取りが多くてよく出てくるから気がついた。

気ついたら気になってきた。




んでな、思ったんだけど聡実くん、法学部なんだよたぶん。きっとな。いや、わかんないけど。

ヤクザと繋がってるってまずいよね。いや、どんなひとでもまずいんだけど…

たこ焼きもぐもぐ学部とかふざけたこと言ってるけど、聡実くんのお兄さんの職業を知ってたくらいだから聡実くんの学部も狂児は知ってると思う。

あ。あの汚ない父ちゃんも公務員か( ^ω^ )


狂児に甥っ子姪っ子に会いたいか?って聞くと、気にならないと言ったら嘘になるけど街で会っても気づかないだろうし元気でやってくれてたらそれでいい的な答えをする狂児に、「…僕も」と言いかけ黙る聡実くん。


私が気になってるのは。

10月、4ヶ月も音沙汰なしだった狂児に12月に会えるか聞いたら来月(11月)に焼肉を食べに行くことになって、その日いつもスーツかシャツスタイルの狂児が私服っぽいんだ。初めて見たかも。


それってもしや、、

狂児はこの日仕事ではなく聡実くんのためだけに大阪から来て焼肉食べて大阪に帰るのでは?




公務員になるには普通の大人になるにはヤクザと関係を持ってはいけないが狂児との関係は切りたくない葛藤。

聡実くんは大人になったから落ち着いた温度低めなのではなくて、上巻ずっと気持ちが浮かない状態だったからあのテンションだったのかな、


【カラオケ行こ!】ではギャグだった『聡実』の文字の刺青だが、こっちではだいぶ意味合いが変わってると思う。

大人の余裕というやつなのか聡実くんのオーダーには怒らず咎めず「わかった」と聞いてきた狂児。

いちご狩りのときもそうだった。

「わかった」と、聡実くんの気持ちを尊重して深追いし(てくれ)なかった。


聡実くんも狂児が自分には怒ったりしないってのわかってると思う。


3年もほったらかしにされた時期もあるし自分が連絡しないと4ヶ月も音沙汰なしになる関係。


上巻の序盤から聡実くんはいらついているがその原因はよくわかんない。狂児のせいだろうなってことはわかる(^^;)


もーーー

もどっっっかしい!!!




「会わない方がいいんじゃないか」も「わかった」でいいのか?納得したのか聡実よ?!


ラブか〜〜〜、

“会いたい”は“好き”だよなあ。

何度も会うなんてそれはどんな角度からでも“好き”って気持ちがなきゃしないだろーよ!


『聡実くんの幸せを考えて書く』って和山先生。

聡実くん、まさか流石に組入りしたりしないですよね…?笑

狂児はしにたくなってもこっちくるなって言ってたけど、徹夜明けは判断力鈍るとも言っていたしな…笑





上巻最後のバックハグはなんの確認だったか余裕の狂児にもわからない様子だったけど…

この続き、めくってもないんですけど?!

下巻、いつ出ますか??!




しかし『狂児』って…

なんつー名前。笑

狂児、【ファミレス行こ。】ではより色気が増してて眩しい!!





聡実くんと狂児のことしか書いてないけど、【ファミレス行こ。】は静かに入り組んだ怒涛の展開。
静かに怒涛は相反するけどそう感じるのよ。
【カラオケ行こ!】とはテンションがぜんぜん違う。
『!』と『。』くらい違う。


ほんと、もう、凄すぎて、、
どうやって思いつくの?
どうやって整理するの?
どうやって話にするの?
どうやって形にするの?

和山先生すごいです。
上巻とても面白かったです!




特典のクリアファイル。



240万の腕時計を茹でたあとに「質屋に入れればよかった」と若干後悔する聡実くんのシーンでした。


狂児も描かれてる特典のお店で買うか悩んでクリアファイルにした!





この作品読んでると大阪弁いいなって思ってくる。


私はなぜなのかはまったくわからないが、「いや会うたことはない」が好き。

だいすき。すべてにときめく笑

このシーン特にキメのシーンってわけでは全くないのに、ここの狂児の「いや会うたことはない」がかっこよくて何度も読んじゃう。笑


あと、聡実くんの「前にプレゼントがあるって言ったの覚えてますか?」からの狂児の、「うん」。

この「うん」のコマもかっこいい…(´ω`)





いちご侍解散まじか…