どうしようもないヤツに手を下す必要はない2 | フルタイムワーママの日常

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その人は、子の習い事の先生。
出会った頃はまだその人が高校生。人間的な未熟さは最初から感じてはいたが、技術の高さがあったので目をつむっていた。

数年すると、だんだん勘違いが始まった。先生という立場で、サラリーマンのような管理職によるチェック機能がなければ、若くて未熟な人間なら、勘違いしてしまうのも無理はないかもしれない。
生徒や保護者からのプレゼント攻撃、甘い褒め言葉。生徒の活躍の場を与えるも与えないも、先生の気持ち次第なのだから、周りは当然先生にゴマをする。ちやほやする。

だんだん、生徒に対しての態度がおかしくなる。
地道に努力してついてきた生徒を大切にせず、ルックスで気に入った生徒をひいきする。
説教タイムを長くとって、練習時間がなくなる。説教の内容が、技術的なことや習い事に対する心構えではなく、生徒の生来の性格の攻撃になる。
ひいきと説教で、生徒全体の空気がピリピリして、お互いによそよそしくなる。
その様子を見て、厳しい口調で
「仲良くしろ!」と叱責する…

さらにエスカレートしていくと、小学生相手に臨時の練習を夜遅くまで入れて、さらにそのあと帰ってから寝ないで練習してこいと言い出した。叱責におびえて萎縮してしまった生徒に「もっと笑顔でやれ!」と怒鳴りつけ、さらに萎縮させる始末。

なせこの先生がこんなことになってしまったのか。
それには理由があった。

先生は幼い頃、親に無理やりその習い事をやらされたのだ。それも半端なくスパルタで。
幼い頃から睡眠時間をけずって、夜な夜な親に叱りつけられながら自主練習をさせられていたのだ。

本人は気付いていないだろうが、親への恨みの気持ちを生徒にぶつけていたわけだ。
本人の意識としては、「自分は熱心である」「寝ないで根性でがんばることは素晴らしい」だったと思う。完全に自分を正義だと信じきっていて、ついてこれない生徒を悪ととらえていた。

私から見たら、自分で処理しきれていない感情を生徒にぶつけることで快感を得ているヤバい人。
こんな人に自分の子をつぶされてはたまらない。
勘違い行動が始まって早々に見切りをつけて違う先生にかえた。
先生本人に文句を言うことはなかった。本人に自覚がない以上、話しても無駄なのはわかっていたから。

しかしヒイキをされていた親子はどんどん先生との距離を縮めていった。先生を自宅に呼び食事を出したり、練習の時には先生の自宅に車で送り迎えをしたり。
そうすることでもっとヒイキしてもらおうと思っていたのだろう。
ところが、先生の勘違いはますますヒートアップ。ヒイキの生徒も特別個人練習にて叱責の嵐、寝不足の嵐。

やがてみんなその先生の元を離れていった。

習い事の世界では先生を評価するシステムはない。
しかし先生を選ぶ権利が生徒の側にあることを、わかっていなかったのだ。

最終的に、その先生はその習い事の世界から姿を消した。
今でも何故そうなったのか、本人は分析しきれていないと思う。

そして私が言いたいのは、生徒に対して活躍の場をエサに支配するような先生には、近づかない方が良いということ。もし間違えて関わってしまったら早々に離れるのが良いということだ。