ちょっと昔の映画DVD「クルージング・ヘル」
原題「MOON IN SCORPIO」1987年モノを見る。
なにやら狭い部屋の中鉄格子シルエットの下
拘束された女性が一人つぶやく。
「さそり座の月って何…?」
なんて怪しげなセリフで始まる
洋上のヨットでの6人に紛れ込んだ殺人鬼との戦い。
生き残ったヒロインの語りで顛末が明かされていくスタイル。
いちいち挿入される歌がすごく80年代。
冒頭の拘束つぶやきシーンは置いといて
まず病院から脱走する殺人鬼からの本編。
二週間後洋上でさまようヨットで一人発見されるヒロイン。
錯乱状態なのか発見者を銛でどつき殺人未遂で確保され冒頭状態へ。
そして拘束から解かれ院長より「何が起こったのか」の聞き込みを受ける。
「ミスからミセスになったばかりなのに
もう未亡人になってしまった」と過去語りスタート。
院長の居る部屋が過去現在いつも同じで
今はいつ?と結構ややこしいうえに
犯人目線やベトナム帰還兵の旦那の回想やら
ヒロインの夢まで混ぜ込むんでさらにややこしい。
このヒロインが一番不安定で犯人っぽいぞという誘導が過ぎて
逆に一番怪しくない。
で「さそり座の月」ってなんだったんだ。
ジャケット解説にある「呆気にとられるラストの衝撃」
に備えて構えてテキトーになんか食べながらみるべし。