師匠と話をして帰宅すると
彼がスピーカーにして彼女と話していた。
ついさっき彼女を送って帰って来たばかりなのに声が聴きたいのだろうか。
私が帰宅すると慌てて、電話を切った。
なんてデリカシーのない男なのだろう。
可愛げのない私は「随分と低い声の彼女だね」と言ってしまう。
自分がどんどん嫌いになってしまう。
師匠と会ってるのを報告済みだったので気になって仕方のない彼。
「師匠とホテルでも行ってやってきた?」と下世話な台詞。
「自分と一緒にしないでください。私達はそーゆー関係ではありません。あなたが思う男女の関係以外にも男と女には色々な関係性があるんですよ。」
続けて彼が「師匠はなんて?」
私は師匠と話した内容の半分くらい話した。
誰が聴いても別れる選択の方が良いに決まってるよ、と。
もし別れるなら裏社会の人間を依頼してくれるとまで言ってくれた。
犯罪にならない程度に、と笑
精神ズタボロにしてやれ、と笑
数日間、彼が悩んだ結果…
バカ高い慰謝料は払えないし、彼女にこれ以上迷惑かける訳にいかないから彼女とは別れる事にした、と。
続く