仕事:看護師さんが疲れる患者の訴え、地味だけど尿意だったりする。 | 悩める凡人救急医の仕事と生活

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田舎の総合病院で働く凡人救急医です。               共働きの妻と娘二人の4人で、忙しい日々をおくっております。   どうぞよろしくお願いします。
 
こんばんは。
 
高齢者ばかりが入院している病棟を朝回診した時、夜勤明けの看護師さんに会いました。
最後の力を振り絞り記録を仕上げるところでした。みんな一様に疲労の色が色濃くでています。
夜勤明けって分かりますよね。たまに日勤の看護師さんに「夜勤明け?」と失礼な質問を
して墓穴を掘ることがあります(笑)
 
数名の看護師さんがみんな疲れていたので「どうしたんですか?暴れる患者とか状態の悪い
患者がいたんですか?」と尋ねたところそうじゃないと。その答えは”尿意”でした。高齢になると
”過活動膀胱”とか”前立腺肥大”とかで排尿に関するトラブルが増えます。そこに認知症が
加わるとやたらと尿意を訴える困った患者になってしまうことがあります。
 
この尿意は解決することがありません。訴えがありトイレに連れていってもまた30分後に尿意
を訴える。こういう患者が複数いると、人数が少ない夜勤帯ではその対応に追われ看護師さんは
へとへとです。患者の尿意をどうにかしたいという執着は凄まじく、トイレに連れて行かなければ
叫び始める患者もいます。ちなみに膀胱の中におしっこがなくても尿意を訴える患者もいます。
オムツもしているんですがおしっこはやっぱりトイレでしたいんでしょうね。
 
どこかが痛いとか苦しいとかじゃなく、地味な訴えだけど”尿意”にはいつも悩まされています。