高松、小豆島、京都3
・ 瀬戸内海芸術祭 / 声なき人々の声
瀬戸内海芸術祭の小豆島のアートです。
棚田に立つ数百本の竹。
一本一本の竹に穴が空けられており、風が吹くと、ヒューっと音がなります。
過疎化の進む小豆島。その場所には、昔、人の声やにぎわいがもっとあったのかもしれません。
その豊かな風景や人々の様子を喚起する言葉と、音。
それを示すタイトルが、また素敵です。『声なき人々の声 / voices from disappeared people』
・豊かな感覚がふくらむきっかけとなるもの
単純な言葉や、香り、さわりごこち、吸う空気。
ひとつの知覚がきっかけとなって、瞬時にあらゆる感覚が体中を包みこむような瞬間があります。
写真:芸術祭カフェでのお弁当についてきたなつかしい麦茶入れ
それは、古びた木のにおいとともに、体の周りに立ち上がる、おばあちゃんちの中にいる空気だったり、
野菜のみそ汁をすすった瞬間に体中を包む、朝の実家の雰囲気だったり、
潮の香りを感じた瞬間に頭の中を覆い尽くす、瀬戸内海の風景だったり、
麦茶の香ばしさを味わった瞬間に浮かぶ、夏の風景だったり、
それは、ひとそれぞれ固有にあるものだと思います。
写真:古民家を改修した芸術祭カフェの中
いいものやいい家は、この感覚がたくさんつまっているとわたしたちは考えます。
家やものから得られるたくさんの豊かな感覚は、家やものに、使い手や住まい手にとってのかけがいのない固有の価値を生みます。
だから、わたしたちは、「ともにつくる」のだと、考えています。
そのことを再確認できた、瀬戸内海芸術祭でした。
・事務所にて
事務所では、月末の打ち合わせに向けて、提案資料の作成を行っています。その内、都内の住宅の改修計画では、お施主様自身も施工のお手伝いの一部に参加することを希望され、住まい手とつくり手が一緒になって家づくりを行う計画を徐々に作成していきます。共に家づくりを考え、楽しみ、お互いが大きな充実感を得られる、改修計画、施工を行って参ります。
それでは、また。
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