山の芋のとろろ | きょうは休肝日?

きょうは休肝日?

すでに休肝日は諦めているのだが、いまさらブログタイトルを変えられない

とろろ飯が食べたい!

何年に一遍のことだが、無性にこれが食べたくなることがある。

 

このブログに前回とろろ飯について書いたのは、2016年の12月11日。

2年前のほぼ同じ時期、この季節になると欲しくなるのかな?

2年前は自然薯で、東海道丸子(鞠子)宿名物の「丁子屋」風のとろろ飯を作った。味噌味のものだ。

 

今回は自然薯ではなく、京都の「山の芋」を買ってきた。

「山の芋」は正式には「ツクネイモ」という。

薯蕷饅頭や練り切りなどの和菓子や蒲鉾などの練り物などにも使う高級食材で、関西では「大和芋」とも呼ばれている(関東でいう「大和芋」(イチョウイモ)とは別種)。

粘りは自然薯並みにあるが、どちらかといえば淡白な味わいだし、エグミもない上品なものだ。

 

本日のとろろ汁は、さっぱりと鰹と昆布のだしに薄口醤油、酒、少量の味醂で調えて溶き卵を加える。

御飯は麦飯ではなく本日は白い御飯にする。

 

目の細かいおろし器と擂り鉢を使ったこともあるが、とにかくなめらかでトロッ。満足!

 

ついでに前回の「丁子屋風」の時の記事を再掲載。

 

自然薯を買ってきた。佐賀県唐津のものだ。

「丁子屋のとろろ汁」もどきを作る。

 

「丁子屋」は、ご承知の方も多いと思うが、400年を超える(慶長元年・1596年創業)歴史を持つ店だ。

ここの「とろろ汁」は東海道20番目の宿「鞠子(丸子)宿」の名物として数々の文書、小説に登場し、歌川広重の「東海道五十三次・丸子」で描かれた茶店はこの店だ。

 

<さて、作り方>

現在、店のホームページなどで名物「とろろ汁」の作り方の輪郭は分かるのだが、あとは例によって適当な自己流だ。

 

*麦飯を炊く。

家内は麦を食べ慣れているのだが、私はそうでもないので、大麦の量は控えめにする。

*味噌の汁を作る。

鰹だしを濃いめにとる。

味噌を加えて味噌汁にするのだが、「丁子屋」では自家製の白味噌を使うらしい。我が家では、京都・御幸町「関東屋」の「忠兵衛相伝白味噌」に仙台味噌の「高砂長寿味噌 菅徳助」を少し合わせる。味噌汁は冷ましておく。

*自然薯に取りかかる。

ひげ根を焼いてとり、皮のままおろし金で摺りおろし、擂り鉢で丹念に練る。

*調味料を混ぜる。

醤油、溶き卵、さらに丁子屋では魚(鮪)の煮汁を少量入れるようだが、我が家はこれに代えて穴子のつめをごく少量入れてみる。このつめは30年近くつぎ足しつぎ足しとってあるものだ。

*濃いめの味噌汁を加え、擂りのばす。

*麦飯にかけていただく。