「最中を食べる!」のシリーズも24軒目だ。
このシリーズではタイトルの店名の頭に
特にお薦めしたいものについては「☆」
食べてよかったと私の感じたものには「○」
という印をつけることにしているが、正直言ってシリーズの初めのうちに☆や○の店を連発してしまって、このあと残った店の数は多けれど、果たしてどれぐらい印を付ける店が残っているかいささか心許ない状態だ。
といいながら今回も☆印の店。三ノ輪の「花月堂本店」。
最近、「ジャンボメロンパン」が話題になることの多い「浅草 花月堂」とは別の店だ。
「花月堂」は神田神保町で明治4年(1871年)に創業、その後、明治44年に現在の根岸、三ノ輪の金杉通りと昭和通りの合流点に店を構えた。すぐ隣は「金太郎飴本店」だ。
「季節の上生菓子」や「季節の饅頭」、「羊羹」、「干菓子」、「どら焼き」、「カステラ」のほか、季節に合わせた焼き模様の入った「求肥菓子」や「招き猫型のマシュマロ求肥」、はては「金平糖」、「おかき」まで多種のお菓子を並べているが、特に人気のあるのは「豆大福」だが、この「花月最中」も評判が良い。
だが、この「花月最中」は店頭には並んでない。
注文を受けると裏で店の人が餡を詰めてくれるのだ。
しばしばこのブログで書いていることだが、「詰めたてがおいしい」を売り文句に、餡と種(皮)を別々に包装した「最中セット」とでも呼ぶべき商品がはやり(流行)のようだが、
素人に対して「勝手にどうぞ」という売り方が、どうも「最中」というお菓子の存在を軽く見ているように思えて、私にはあまりうれしくない風潮なのだが、この「花月堂」のやり方は実に気持ちがよい。それだけでも私の評価が高くなろうというものだ。
☆根岸「花月堂本店」の「花月最中」
餡の量が多く、種(皮)の中に収まりきってないのが特徴だ。
大粒の大納言を粗目とともに炊いて和三盆で上品に味付けした餡は、極端に甘みが抑えられたものだが、存在感は抜群だ。
香り高い種もなかなかのものだ。
「餡食い」の醍醐味が楽しめる。東京を代表する「最中」の一つだ。
「最中を食べる」一覧は
https://ameblo.jp/qpkokko71922/theme-10106414071.html