連日のかき氷ツアーとなった。
熊谷の人気店「慈げん」を訪れた。
百貨店「八木橋」のすぐ裏手にある店で、熊谷駅から歩くとそれなりの距離がある。
連日の散歩なので、やや足がだるい。
予想通り、店の前には行列ができていた。待ち時間45分で店内へ。
店内は外観から想像するよりも広く落ち着いた雰囲気だ。
ここは日光を代表する天然氷の3つの氷室の内の一つ「松月氷室」の氷を使っている。
この店の特徴は、合わせるシロップやトッピングの素材が豊富で独創的なこと。
野菜を使ったものもある。この時期限定のものの中にも「パインとセロリ」「ミルクにわさびのフロマージュ」「かぼちゃミルク」などなどがある。
私は中でも一番突拍子のないと思われるものを注文した。
「ホットトマト&レモン タバスコ入り」というものだ。
出てきた氷はご覧のとおり。
氷の表面に絹糸のような光沢があり見事な削り方だ。これに別添えの和三盆のシロップをかけて食べる。
刻んだトマトを使ったシロップが氷の上にも皿の底部にもある。ほんのり甘く、そこそこ辛い。とてもおいしい。
食べ進むうちに不思議な気分に。おなかは確かに冷たくなっていくのだが、同時に温かくもなってくる。面白い!
家内が食べたのは「ゆずと渋々煎茶 和三盆仕立て」。ゆずの果汁と渋い煎茶がマッチして大人のスイーツだ。
奇をてらっているようでいて実は味をよく吟味している。この店の作り手は素材の組み合わせになかなか素晴らしいセンスをお持ちのようだ。
ただ、この店もストローがテーブルに用意してある。つまりは解けるのが早いので早めに食べた方がよいということだ。
いずれにせよ、前日の「埜庵」といい、この店といい、評判をとるだけのことのあるよい店だ。
まあ、しかし、どの店に行っても我々は最年長のカップルだな。つきあわされる家内は迷惑だろうか?