若い頃のホームグラウンドであった新宿に最近はあまり行かない。
昨日は、久々に新宿へ。
買い物の後の夕食は中華料理店・石の家にした。
甲州街道の陸橋横に昔からある店だ。
「餃子」と、焼きうどんと呼んだ方がよさそうな太い麺の「やきそば」、そして「レバニラ炒め」というのが私の定番だ。ここは全体として化学調味料たっぷりの味なので敬遠する向きもあるだろうが、私にとってはまさにこれが青春の味なのだ。
なにしろこの店には高校生の頃に通い始めてかれこれ半世紀になる。店のスタッフにも随分古くからの人がいるが、その誰よりも、今では私の方が先輩だ。
今の店の建物は3代目。最初は、店の名の通り石で覆われる外観だった。狭い階段を上って2階の座敷で飲み食いすることもしばしばであった。
その頃は、京王線
いま東南口から下りる大きな階段のあるあたりには、フィルムも入っていないカメラで撮影させる(何を撮るかは想像にお任せする)などといった怪しげな写真スタジオなどのバラックが並ぶ一角もあった。
まさに隔世の感がある。
さて食事に戻る。かつてはいつものトリオに「卵とキクラゲ炒め」などの化調料理を頼んだものだが、今はその元気はない。家内と二人でトリオのみ。
その代わりビールとゆずサワーをチェイサーにして、かつては頼まなかった65度の汾酒をぐいっとやる。こういう元気はある。
古い話なので、かつての味と比べるのも難しいのだが、メニューが増えた分、以前より味わいが雑になっているような気がする。中国人スタッフのガサツさも気になる。
が、ともあれ懐かしさの募るひとときであった。
食後、デパート内をうろうろしていたら、また腹が減ってきた。「赤トンボのサンドイッチ」とベルギーのピルスナー「ステラ・アルトワ」を購入、上尾へのグリーン車中でペロリ。
酔っ払ってくると食欲が出るというのも困ったものだ。
上尾に戻って、ニラとニンニクの臭いまみれなので遠慮しようかとも思ったが、結局、Bar Standardへ。なかなか節酒が実現できない。