バー・スタンダード | きょうは休肝日?

きょうは休肝日?

すでに休肝日は諦めているのだが、いまさらブログタイトルを変えられない

<私のお世話になっている上尾のバー その3>

おとといから、私がお世話になっている上尾のバー3店を紹介している。

きょうは3店目、

「バー・スタンダード(Bar Standard)」

(写真は店の雰囲気に合わせてあえてモノクロです)

スタンダード1

<モルトの楽しみをお店と客で共有する>


この店は本格的にウイスキーそれもモルトを飲もうという近辺の人にはぜひ知ってもらいたい店だ。上尾では最もモルトの種類が多いだろう。だが、種類だけでいえば日本各地には想像もつかないほど贅沢な品ぞろえをした店がたくさんある。

この店の魅力は、上尾の地元で、良心的な価格で、さまざまな種類のモルトを飲めるところにある。オーナーマスターの佐藤さんによれば、「あと少しですべてのスコッチモルト蒸留所のものが揃うのだが、これから先は、相当の頑張りが必要か」とのことだ。

 

いわゆる繁華な街の有名店や大きな店では飾っておくだけの酒を仕入れることなども、それほど痛痒を感じることではない。しかし、上尾などのバーの場合は、どこの場合もそうだろうがそういうわけにはいかない。

そういう中で、この店のように、お客さんが無理をしない範囲で飲める酒を、毎日取っ替え引っ替え楽しめるほどに揃えるというのは大変なことなのだ。

バーでモルトを扱うほどの人であれば誰でも酒には思いを持って接しているものだし、いい酒を客に供したいと思うものだ。しかし、一方で、店側の満足と客の満足にズレが生じている店も少なくない。ただ高い酒、珍しい酒を漫然と揃えればよいというものではないはずだ。
 

少し理屈っぽい回りくどい話になったが、つまりは「客のために新たな酒を探しともに楽しむ」「モルトの楽しみをお店と客で共有する」というこの「バースタンダード」の基本姿勢に私は大いに共感するのだ。

スタンダード酒棚1

<ラムを本格的に楽しめる店> 

同じ姿勢から、マスターの佐藤さんは別の意欲も見せている。ラムだ。このところこの店のラムの種類が大変充実してきている。「ラムは安いがまずい。旨いラムは高い」というのが一般的な認識だろう。この店では、納得できる価格の中で大変上手に酒を探してきている。ラム好きを増やしたいという店の思いが伝わるのだ。現に、このところは「スコッチモルトよりラムのほうの注文客が多い」というようなこともあるらしい。私にとってもラムの充実は大変うれしい。このところ飲むのはモルトとラムがほぼ半々だ。
スタンダード ラム

<余計なことながら一言> 

この店で飲むときには、本当に知っているのならよいが、知ったかぶりはやめたほうがいい。ここに来るならモルトやラムを飲みたい。しかし、当たり前の話だがモルトもラムも値段は様々だ。

だから、よほど相場に詳しいか懐に余裕があるかでない限り、値段が心配なのは当然だ。


この店では、そういう場合、マスターに値段を聞き、相談しながら飲むとよい。決して礼儀知らずでも恥ずかしいことでもない。飲ん兵衛としてのわきまえさえあればよいのだ。

もちろん、この店では外国の各種ビールも飲めるしカクテルも飲める。マスターのカクテルはハードシェークだ。私は好きだ。

私の行くバーはどれもそう分かりやすい場所にはない。この店も気付かぬ人が多いだろう。
 

「バー スタンダード」の場所

上尾西口ロータリーからバス通りの左側歩道を市民体育館に向かう。最初の交差点(信号機としては2つ目、右に曲がれば上尾中央病院方向、左に行けば谷津観音)を通り過ぎ、最初の横道を左に曲がる。「手打ちうどんなすび」の先、隣の店だ。

 

営業時間は 21時~ 火曜日休業(日曜は営業している)。

遅い時間までやっているありがたい店だ。


追記(2016年8月)

現在、この店の休業日は月曜日。