ゴミ、これまでは自治体ごみ袋の一番小さいやつに、これでもかってくらいギュウギュウに詰め込んで捨てておりました。


これまでは、ね。


ある日、

いつも気品があって素敵なので、密かにマダム呼んでいる女性とエレベーターで乗り合わせました。

偶然二人共、片手にゴミを持っている…

ゴミを出しに行く前に、エレベーターで誰かと乗り合わせると何か気まずいんだよなぁ。


チラッ

見るつもりはないのに、マダムの持つゴミ袋に目が行ってしまう。

なんと…

マダムの持つゴミからも、気品が放たれている?

私のゴミと、何が違うというのか?

それは一目瞭然であった。

マダムのゴミの袋には、明らかなゆとりがある。

対して、私のゴミ袋ははち切れそうにパンパンになっており、なんなら中身がちょっと飛び出している。

目からウロコも飛び出した私は、

それからというもの、ひと回り大きな袋に変えて、

袋がパンパンになる寸前でゴミ出しに行くようになりました。

結果、ごみ出しが快適になりました。

もし、誰かと鉢合わせても気にならなーい。

もし、エレベーター途中で乗り込まれてもドキッとしなーい。


『なにあれ?ゴミ袋パンパンじゃん。』

『へー…、ゴミ袋にあんなに余裕が…。』

もう私は後者の人間なのですから。