以前、「オーラの泉」という番組があった。美輪明宏、江原啓之、国分太一の3人が、毎回ゲストをお迎えして、ゲストの悩みや将来への思いといったことについて、スピリチュアルな観点でもってトークをするというものだ。結構面白くて、よく見ていた。その中でゲストの守護霊がメッセージを伝えるという場面もあった。しかしそもそも守護霊とは一体なんであろうか。
私たちには、それぞれ「魂の兄弟」というのが存在するという。通常は6人一組で、6人が順番に地上に生まれていくという。地上での経験は、魂経験として共有されることになる。魂の兄弟の誰かが地上に生まれたら、他のだれかひとりが必ずつきっきりになって、インスピレーションを与えて、地上の人間を指導することになっている。それが守護霊なのだ。
私たちはこの世に生まれてくる前、何も考えずに生まれてくるわけではない。次はこういう目標をたてよう、こういったことを経験しよう、等々、様々な人生の計画を立ててくる。しかし、いったんこの世に生まれてしまうと、あの世での記憶は忘れ去ってしまう。もちろん生まれてくる前に立ててきた計画も。
守護霊は地上に生まれた魂の兄弟が、人生において立てた目標を達成できるように、インスピレーションという形でアドバイスを与える。そのインスピレーションに気づくことができるかどうかは、地上に生きる人間の心がけ次第である。
そもそもあの世での記憶を忘れ去っているわけであるし、生きていると様々な出来事に次々に直面することになる。その中でも自分を見守ってくださっている守護霊の思い、そして、生まれてくる前に決意してきた自分自身の思いに気づくことができるかどうか。
振り返ってみると、きっと守護霊の方がいろいろインスピレーションを送ろうとしてくださっているのだけど、それに全然耳を傾けようとしていないしていない自分に気づく。毎日バタバタして、目の前のことだけで時間が過ぎる。でも時々、ちょっと思索的になったり、何かのタイミングが訪れたりして、ふと気づくような瞬間もあるかもしれない。
つらいことがあったとき、守護霊に助けを求めれば助けてくれるかというと、そういうわけでもないようだ。そのつらいことが、地上に生きる者にとって学びのためであるのならば、守護霊はただただ黙って、「頑張れ」という思いの中で見守るのみなのだ。つらいからといって、それを取り除いてしまったら、それは地上に生きる者が大切な学びを得るチャンス、気付きを得るチャンスを奪ってしまうことになるからだ。
人生に無駄なものは何もないという。たとえつらい経験であれ、全ては自分にとって必要なものだから与えられるのだ。そこからたとえその場は逃げることができたとしても、また後になって同じような形で、再び自分の前に現われることになるだけなのだ。
結局はなんとか自分自身を奮い立たせて、ちゃんと向き合って解決していくしかないのである。
・・・・・。
自分で書いておきながら、嗚呼、なんて耳が痛い。