体外受精をすることを決めた私達…
それをするにあたって、避けて通れないことが一つありました…


それは…

今まで不妊治療をしていたことすら知らない、実家の両親への報告…

同居している主人の両親へは、不妊治療を始めたときから、報告していたので、体外受精のこともすんなり報告できました。
「できることをして、悔いがないようにしたらいい‼︎」
と、私の背中を押してくれました。


主人の両親に言っているし、実家の両親には言わずにすむのなら、私はそうしたいと、思っていました…


でも、私の通っている病院は、体外受精をするために入院しなくてはいけず、採卵から移殖までとなると、10日くらい入院することになるため、隠して治療に臨むのは難しく…

それに、実家の家業を時々手伝うこともあるため、体外受精の時期と重なることもあるかもしれないので、どうしても隠し通せないなと…


そして、報告することを決めた一番の理由は…

「ちゃんとお父さんとお母さんには説明したほうがいい」
という、主人の一言でした…


『反対されるかもしれない…』
という不安…

『自分のせいで子どもができないことを、自分の両親に認めたくない…』
という変なプライド…

自分の心の中が、ぐちゃぐちゃ…


でも、主人の誠実な言葉を聞き、
『やっぱり、ちゃんと報告しとかないといけないよなぁ…』
と、実家へ行くことを決めました…


改まって話しをしにきた私達に、両親は
「何事だ?」
と、かなり緊張した空気が…


あまり聞かれたくない話なので、奥の部屋へ移動し、重苦しい雰囲気の中、主人が話しを切り出してくれました…


今までの不妊治療の経過…

自然妊娠をすることが難しいということ…

そして、2人で話しあって、体外受精をすると決めたということ…

私は、話しをしている間から、涙がとまりませんでした………


しょっちゅう会いながら、私が治療していたことも知らなかった両親は、かなり驚き、ショックをうけている様子…

そして、私の母は泣きながら、
「私が娘をこんな体に産んでしまって、ごめんなさい…」
と主人に謝り…

父も、
「ほんとに申し訳ない…」
と泣いていました…

主人も泣きながら、
「そんなことないです…」
と…


『私のせいで、みんなを悲しい気持ちにさせてしまった…』

そのやりとりを見て、私はまた涙がとまらなくなりました…



でも、私達の出した結論を、両親の温かく受け入れてくれたことがとても嬉しくて…

私の中にあったわだかまりや、変なプライド、意地のようなものが、すーっとなくなっていくのがわかりました。



『治療をがんばろう‼︎』


『今度こそ、赤ちゃんに逢えるかも☆』


そんな前向きな気持ちが大きくなっていきました‼︎




                                      続く………