あの人がお墓参りにいった話を
していた。

それで、私も思い出した。

Nくん。
もう、6年いや7年経つのだろうか。

バンド仲間のOくんの家に久しぶりに
いこうということになった。

私はギター担当のMくんをひろって
車で向かった。

そうだそうだ、Nくんも呼ぼう、と
いうことで、Nくんに携帯電話で
電話をした。
Oくんの家に集合だよ、と。
Nくんと私は同じバンドで組んだ
ことはなかったけれど、
Nくんが学生のときに、近所の
喫茶店でバイトしていたので、
よくみんなでその店に集まった。

駅に着いたら、電話して、駅まで
迎えに行くからと。

夜8時になっても、Nくんは来なかった。
そして、みんなとの集まりはお開きに。

帰り際にもNくんに電話してみたが、
つながらなかった。

来なかったな・・・。
それだけを思っていたのだけれど。

翌日、突然連絡が。
Nくんが亡くなったと。
急死だと。

昨日集まったメンバーがまた
翌日に全員集まることに。

まったく違ったカタチで。

結局、私の電話がNくんと
つながっていた最後の電話だった
のだ。

その後なんで、心配して何も
しなかったのだろう、と皆で悔やまれる。



2年前、Nくん。
後輩。
やつは、合コン大好きで、私が主催する
合コンには必ず出席する常連。

シャイでまったくアプローチしないんだけどね。
そのときだけは、ぶっこわれてたね。
合コンをこんなに楽しむヤツはいない。
2次会のカラオケを、ものすごくオンチなんだけど、
熱唱してたHくん。

引っ越しをしたらしい、Hくん。

引っ越しをしたんだってね。と私。

また、合コン呼んでくださいよ、とHくん。

その翌日、電話連絡もなく、無断欠勤だった
Hくん。

ところが、翌々日も2日目の無断欠勤。

律儀でまじめな好青年のHくんに限って
そんなはずはないと。

その上司である私の友人のOくんが
自宅を訪ねるとすでに亡くなっていた。

クーラーが、がんがんにかかっていた。
急死。心停止。

思い出すことで、冥福を祈る。

生きている私は、精一杯楽しまなければ
ならない。
一日一日を心残りになることなく。

そして、会えなくても、私はあの人に
思いを伝え続けるのだ。

出来ることは、すべてしなくては。
すべて。

qool