大阪奥河内 金剛寺 ③奥河内の古寺を巡る 日本最古級の多宝塔 弘法大師も修行
 

高野山方面で和歌山へ入る手前、大阪の南東部にある河内長野駅からバスで20分ほど、山あいに金剛寺という大阪を代表する古刹がある。
7世紀に行基が開創したのちに、弘法大師も修行したのだという。
平安末期には高野山から弘法大師の御影を金剛寺に遷し、女人禁制だった高野山に対して女性の参拝を認めたことから「女人高野」と呼ばれている。

境内の緒堂は相当歴史のあるもののように感じられた。
事実、金剛寺はこれまで 戦火をまぬがれていて、そのおかげで文化財を多数所蔵。

 

手水舎

 

湧き水のよう

 

日本最古級の多宝塔
創建年代は不詳。鎌倉幕府が開かれる前年の建久2年(1191)に修理を計画した記録が残り、この頃には既に建てられていたと考えられている。慶長10年(1605年)に豊臣秀頼の命により、大規模な修理が行われている

 

五佛堂、左手にある薬師堂

金堂が大修理中なので、五佛堂が仮本堂になっている。
右端に金堂修理のための大囲いが見える。

 

この上新四国八十八ヶ所霊場

 

五仏堂前。左改装中の金堂、右多宝塔

 

薬師堂

 

御影堂、観月堂へ渡り廊下

 

御影堂、観月堂

御影堂の創建は平安時代。後村上天皇御在所時代に観月亭が東側に突き出す形で付け加えられた。

 

御影堂

 

五佛堂と御影堂の間の奥まったところにある、閼伽井屋。閼伽(あか)は仏前などに供養されるのこと。
 

法具蔵

 

護摩堂

 

 

 次週は 大阪奥河内 金剛寺 ④奥河内の古寺を巡る 元禄から300年ぶり平成の大修理 です