兵庫県佐用 瑠璃寺 ① 西の高野 落語会も開かれる明るいお寺 新西国33番札所


船越山南光坊瑠璃寺 新西国33所観音霊場第33番札所。
1300年前、聖武天皇の勅願により、行基が開山し本堂、金堂、薬師寺をはじめ、12の坊舎を建立し以後、加持祈祷の修験道場として、武臣武将の帰依信仰厚く、現在では高野山真言宗、別格本山で西の高野山と親しまれ信仰の中心と、なっている。


船越山瑠璃寺は寺伝によれば、神亀5年(728)2月、聖武天皇の勅願により行基が開創したと伝えている。

 

瑠璃寺(本坊)へ続く橋
『播磨鑑』には、行基が瑠璃寺の地へ赴く発端となった「神亀5年乾ノ方に夜々瑞光有、聖人・村老・行客・漁夫あやしみをなさすといふ事なし」という奇瑞を記している。
 

山門をくぐると
行基はその奇瑞を求めて山中にはいるが、そのとき一人の老翁が忽然と現れ案内を受ける。その老翁は千手観音の化身であったという。また、赤顔隆鼻の快漢(天狗)の案内を受け薬師如来を拝したという。
 


ひょうきんなお坊さんがお迎え
この因縁により、瑠璃寺の本堂は千手観音、奥の院は薬師如来がそれぞれ祀られている。
 

寺が旧南光町に所在しているところから、「南光坊南光亭」と題して、落語家の桂南光を迎えた落語会が毎年開催されている。



本坊前からの山門
奥の院の薬師如来は、板額によれば「峯の薬師如来」と称されていた。
 


瑠璃寺本坊
「播磨鑑』には、この薬師毎年二季の彼岸を功徳日として、近里遠国の貴賤袖をつらぬるおびただし」とあって、庶民の厚い信仰を受けていたことが知られる。

 



本坊内部



「笑顔で迎え 感謝で送る」。 落語会も開催の明るいお寺です^^♡



次週は 兵庫県佐用 瑠璃寺 ②山深く不思議な「イボ取りの水」に出会う です