兵庫県太子町 播州斑鳩寺 ④ 秘仏の三像を祀る講堂と聖徳太子の地球儀


 

講堂には、丈六の巨大な三体の座像を本尊として祀っている。いずれも国の重要文化財に指定されており、中央に釈迦如来、向かって右手に薬師如来、左手に如意林観音を配する。


止利仏師一刀三礼の作と伝えられ、いずれの仏像も秘仏である。しかし、毎年2月22日と23日の両日だけは開帳される。

 

 

当寺の「講堂」は一般的に本堂とか金堂とか云われているものに相当しているようである。


 


当寺は天文10年(1541年)の争乱により焼失したと伝えられているが、後に、赤松氏が当寺の再建に努力したとされている。


 


尊に釈迦如来像・薬師如来像・如意輪観音像の三尊を祀ります。弘治2年(1556)に再建され、明和6年(1769)に再修造。

 

 


本尊、「釈迦如来坐像・薬師如来坐像・如意輪観音坐像」は止利仏師が一刀三礼の作法で刻んだとされており、重要文化財に指定されている。

 

 

学業成就祈願

 

 


天井には沢山の奉納絵馬「龍」


 

拝殿

 

真直ぐ正面に仁王門

 

斑鳩寺に伝わる聖徳太子の地球儀


表面には南北アメリカ大陸や、ユーラシア大陸などがレリーフのように描かれている。また、1800年代に発見された南極大陸に相当する大陸や、ムー大陸に相当する部分にも大陸が描かれている。


日本で最初の百科事典『和漢三才図会』(1712年)の編纂者、寺島良安が製作したという説がある。『和漢三才図会』に掲載されている「山海輿地全図」と聖徳太子の地球儀の地形がほぼ一致するという理由などから、聖徳太子の地球儀は江戸時代に作製された可能性が高い。

 

次週は 兵庫県太子町 播州斑鳩寺 ⑤ 仏教伝来「わが国仏法の初め」 です