大阪摂津 東光院萩の寺⑥ 萩の庭に集う 法華経写経紙のこより衣を着た「こより十一面観世音菩薩」

 

堂内には、御本尊「薬師如来坐像」 、新西国第十二番霊場御本尊「こより十一面観世音菩薩立像」、西国七福神第一番霊場御本尊「毘沙門天三尊像」などが祀られております。

本堂 吉祥林・圓通殿

 

吉祥林の額

 

御本尊 薬師如来坐像

左右に禅宗初祖・菩提達磨(だるま)大師像と当山土地護伽藍神・招宝七郎大現修理(だいげんしゅり)菩薩を安置しています。

 

御本尊 こより十一面観世音菩薩立像

新西国第十二番霊場御本尊 聖徳太子 御作 後醍醐帝念持仏

醍醐天皇(1288〜1339年)の菩提を弔うため、南朝の女官たちが帝を偲んで法華経八巻を写経し、その紙をこよりにして衣に編み、この観世音菩薩像にお着せしたといわれています。

伎芸上達・女人守護の霊験著しく新西国第十二番札所の御本尊として本堂にお祀りされています。

 

こより観音五十一天女供養図絵(部分)

 

 

 

菩薩とは衆生救済の実務者のことです。

あなたの願いに向き合う 十一面観音で、観音像の基本モデルである聖観音を基にして最初に作られた変化観音が十一面観音です。

名前のとおり、十一の顔をもっており、その顔を四方八方に向けることで、救いを求める人達の様子を常に観察して助けに来ることを表しています。

このことにより、聖観音よりもその救済の方法が具体的になったことで多くの信仰を集めるようになりました。

 

 

次週は 大阪摂津 東光院萩の寺⑦ 萩の庭に集う 合格祈願・心願成就の常勝石