大阪摂津 東光院萩の寺② 萩の庭に集う人々 北大路魯山人

 

日本人の美と心を象徴する「萩」は、秋の七草の筆頭として知られていますが、行基ゆかりの草花でもあります。その名前の由来は「生え木」に由来し、古来から生命力の強さや復活を象徴します。すなわち再生を意味し、そこに先亡の霊への想いを表わす供花の源流がかいま見られます。

魯山人は隣接した観音霊場萩の寺に、星岡窯で自ら制作した白衣観音像を奉納して、千年の萩の花が咲き誇るその自然美を礼賛し、茶寮繁栄を祈願されました。

 

山門をくぐって左手に魯山人観音

大正13年から北大路魯山人が顧問兼料理長を務める高級料亭「星岡茶寮」が昭和10年阪急曽根駅前に大阪店を新設しました。

 

豊中五勝の一つである萩苑を「萩露園」と命名したのも魯山人です。

 

本名は北大路 房次郎(きたおおじ ふさじろう)。晩年まで、篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家などの様々な顔を持っていた。
1883年(明治16年)、京都市上賀茂(現在の京都市北区)北大路町に、上賀茂神社の社家・北大路清操、登女の次男として生まれる。士族の家柄だったものの生活は貧しかった

 

北大路魯山人が顧問兼料理長を務める高級料亭「星岡茶寮」が昭和10年阪急曽根駅前に大阪店を新設しました。

 

高級料亭「星岡茶寮」

 

梅の咲く境内と子規の句碑

 

 

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