あれよあれよという間にもうすぐ2月です。皆さまいかがお過ごしですか?
1月の前半はイタリア(ミラノ・コモ・ベルガモ)へ行き、モンテッソーリスクール5校の視察と、ブルーノムナリのワークショップに参加してきました。
ドゥオーモ大聖堂
ガレリア
ムナリのワークショップ②
初めてのヨーロッパでしたが、全てが美しく「美」に対する感度が自然にあがる場所でした。イタリア生まれのモンテッソーリ が作り出す美しい教具はこの街の美しさから来ていることを実感しました。
ベルガモ
そして、至る所でマリア・モンテッソーリの存在を感じることができました。
例えば、1907年モンテッソーリ がローマ不動産協会から低所得者用の共同住宅の中に幼児の学校を編成するよう依頼を受けました。その場所を訪問し(モンテッソーリが1908年に作った2番目の子どものいえ)、若き日のモンテッソーリがお庭の木の下で執筆したというその木に触れることができました。
若き日のモンテッソーリはこの木の下で執筆していたとのこと。思わず抱きついてしまいます。
1909年にモンテッソーリ が初めて教師育成のためのレクチャーをしたという場所にも入ることもできました。
そこは元々修道院だった場所で、壁や天井にはレオナルド•ダ•ビンチ派と呼ばれたアーティスト最高傑作と言われる見事な絵が描かれていました。いろいろな感情が湧き上がり体が震えました。
壁や天井には中世の宗教画
また、モンテッソーリの愛弟子が作った学校や、モンテッソーリの友人(モンテッソーリ が人生の最後に友人に宛てた手紙を受けとった人)の作った学校なども見せていただくことができました。モンテッソーリ自身が作った家具や教具も見ることができました。
モンテッソーリは水色を選んだそうです
さらにモンテッソーリ教育に携わる方の憧れの場所と思われる、ベルガモトレーニングセンターも訪問しました。トレーナーの先生のお話はとても素晴らしく、コスミックエデュケーションが学童期の子どもにもたらす恵というものを知ることができました。
写真はコモのモンテッソーリスクールのトレー
シルバーナQ.モンタナーロ先生の愛弟子のモンテッソーリ教師であり、日本語・イタリア語・英語・ドイツ語を操るマリアーニ・綿貫愛香先生の素敵な声と言葉で綴られる通訳は、この視察旅行をより有意義なものにしてくださいました。
↓こちらは愛香先生のブログです。
それから、私を含めて12人の日本各地の先生方との出会いがありました。他の先生方の日本での取り組みやモンテッソーリ教育への思いなどを伺うことができたことも大きな収穫でした。今後も連絡を取り合いながらモンテッソーリ教育を盛り上げていけたらと思っています。
実際のモンテッソーリスクール(6-10歳)は、子どもたちがそれぞれの計画表を片手に、同じクラスの中にいても算数・英語・地理など取り組んでいるものはそれぞれでした。
子どものいえ(3-6歳)では教師は完全に黒子と化していて、子どもが自分で最初から最後までお仕事に取り組んでいました。先生が大きな声で指示を出したり注意をしている場面には出会いませんでした。静かな時が流れていました。
コモのモンテッソーリスクール
子どものいえ
子どもたちはトレーの運び方、道具の使い方、物の扱い方をよく知っているようでした。
モンテッソーリスクールの環境、子どもたちの様子などイタリアで見てきたものを、西高根モンテッソーリ子どものいえにも還元していきたいと思います。
というわけで、子どものいえは1/23からレッスン再開となりました。大変お待たせしました。
年末は年長〜小学生のためのウィンタースクールがあったため、0−4歳の子どもたちに会うのはおよそ1ヶ月ぶりでした。この1ヶ月の間子どもたちはどんどん成長していました。背は伸び、声を発し、人見知りが始まり、毛は伸び、歯が生え、歯が抜けるという見事な成長ぶりです。それを見ただけでも、子どもたち「すごいなー」と思います。
つかまり立ち 0歳
大きなそろばん 6歳
2月もどうぞよろしくお願いします。
子どもたちにはイタリア、旅行中のこぼれ話(アラビアコーヒー、金粉チョコ、QAR、€、ファッションウィーク、日本の歌など)紹介できたらと考えています。
2月のモンテッソーリ教室は全てのレッスン🈵となりました。教育機関、医療機関、保健センターからのご紹介の場合は日にちが限られてしまいますが、ご案内できる日がありますのでお問い合わせください。
2/9(金)10:00-15:00 CARE講習会あります。残席1です。ご希望の方は古賀までご連絡ください。
お問い合わせ先(↓LINEよりお願いします)
西高根モンテッソーリ子どものいえ
古賀久美子(代表)