今年も残すところあとわずかとなりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

西高根モンテッソーリ子どものいえでは、12/26-12/28の3日間ウィンタースクールを行いました。年長〜小5までの子どもたちのべ35人と、3人の高校1年生がボランティアとして参加してくれました。

 

テーマは「数・年末年始にちなんだ活動・おせち料理づくり」でした。

 

今回、3人の高校生ボランティアに話したのは、モンテッソーリ教育のそれぞれの発達段階にスローガンだけでした。

 

「一人でできるように手伝ってね」0-6歳

「一人で考えられるように手伝ってね」6-12歳

「社会の一員になれるように見守ってください」12-18歳

 

そして具体的には「6歳までの子どもにはできないところができるように、ゆっくり見本を見せてあげてください。」

小学生には「自分で考えられるように質問をしてあげてください。例えばこれとこれどっちが好き?次は何をやりたい?などです。」とお話ししました。


ボランティアのお仕事は、子どもの代わりに何かをやってあげることでも、子どもの代わりに判断してあげることでも、お手伝いさんでもないとも言いました。

 

子どものいえは、子どもがお仕事を通して自分自身を作り上げていく場所なのです。そのために活動の自己選択、活動ができる保障をします。


誰のためでもなく、自分をつくりあげるための活動をすることができる場所です。


実際のウィンタースクールは

初夢のお話(その後の個人活動につながるように魅力的にお話します)


七福神(インド•中国•日本)


初夢•宝売り•回文•折り紙


ボランティアるっさんの七福神が素晴らしい。


年賀状(ちぎり絵•切り絵・紙版画)•郵便の歴史•新年の挨拶


紙版画(だるま)


紙版画(型紙づくり)


おせちのお話


さつまいもりんご金団


お煮しめ


伊達巻(持田さんのレシピ)


いしづかかな先生の重ね煮おせち(8割ほど食べてしまった雑煮)。最高のレシピ。


カルタ


などいろいろ準備はしましたが、何を選ぶかは子どもが決めます。毎日クッキングを選ぶ子もいるし、1回も選ばなかった子もいます。


季節のものではなく、いつもの活動を選ぶ子もいました。1日の活動は自分で選び計画を立て、終わりも自分で決めます。


掛け算板(6歳)


日本地図パズル(6歳)


電車の絵(色鉛筆)


福笑い•絵馬←まさかの出し忘れ


鬼ごっこ


縄跳び


楽しいおしゃべり&石投げ(新年に石を投げる国があるらしい)


酷暑のサマーと違い、ウィンターはランチの後に外に出て鬼ごっこ、縄跳び、楽しいおしゃべりをする時間があり、それもとても楽しかったです。

 

高校1年生3人


全員3日間参加してくれましたが、最初は2人は2日間の予定でした。ところが1日目を終えると「最終日もきていいですか?」と2人から申し出がありました。「充実感が半端ない」「(ボランティア)嫌とかじゃなく、むしろ楽しかった」という現象が起きました。


モンテッソーリ教育は実は小学生以降も「思春期のモンテッソーリ教育(12-18歳)」があるのです。家族の枠を飛び出して自分を試したいと思う時期で、モンテッソーリは社会的新生児と呼んでいます。ボランティア活動、コミュニティーの参加、社会貢献の体験が大切と考えられています。


子どものいえのボランティア活動を通して、自分が役に立っていること、思い通りにならない他者(子ども)とどう折り合いをつけていくか、自分の得意をどう活かすかなど考える機会になったのではないかと思います。


また3人同じクラスなので、クラスメートが頑張る姿や子どもと接している姿がとても勉強になったと話していました。


ボランティアの3人が日を追うごとに生き生きとして、自信をつけていく様子を目の当たりにしました。


モンテッソーリ教育の環境は高校生にも効き目がある(手応えがある)と感じた貴重な3日間でした。


ご参加いただきました皆さまありがとうございました。


<ご協力者>

@dekitayo_montessori  史子さん 美緒さん

妙子さん 落合さん 阿部さん 大西さん 保護者の皆さま 子どもたち