新たな意識を観察し、
しるべを見つけ、
自らを見つけてしまって、
また変化が起こってしまって。
ホン・サンス作品の映画を初めて観ました。
モノクロで展開する描写は、過去と現在が往き来するように、錯覚を起こしてしまった。
でも、至ってそのまま。
キム・ミニさんのアルムが、穏やかにスパイシーに言葉と笑みと共に相手・社長に問う。
それは、彼女の役柄かの人間愛とも思える。
何かしら、提言しているのだけれど、相手の変化を待つ。
答えは、一つではない、
尊重することにおいて、一つではない。
自分にとって、ここしかない。
”穏やかさと偽りの同居はできない”ということを感じた作品だった。