プロローグ【君のいる場所へ・・・】 | qon's streetネット小説【あの空の向こうへ~春の風に~】

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こんにちは(*'▽')
ネット小説はじめました(*´▽`*)
よろしくお願いします♪
フィクションとノンフィクションを交えてこんな恋愛もあるんだなぁって思っていただければ幸いです(*´▽`*)

ダッダッダ!と駆け足で急ぐ40代後半のアラフィフの彼。。。

 

年齢の割には軽快で走っている。.。。。つもり(笑)

 

すれ違う人々は

驚いた表情を見せ

「このおっさんは何なんだ」みたいな顔で彼に視線を追う

 

季節はまだ肌寒い春・・・

 

少し白い吐息が口元からこぼれてく。。。

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

 

周りの人々の視線も感じないままランナーが

ゴールに向かうかのように必死に走ってる。

 

〈ゆ、ゆんがくるまえに・・・一足早く待っててやりたい・・・はぁ、hぁ・・〉

 

そんな純粋な気持ち?を身体全体で表現しながら

必死に駅に向かおうとしているアラフィフの彼。。。

 

 

いわゆる、おじさま?おっさん?

世の中にはアラフィフの男どもを

その代名詞で人は呼ぶ。

 

彼は自分がおじさまかおっさん部類に含まれているとは

きっと忘れているのだろう。

後から足が筋肉痛に襲われることも忘れ・・・

 

何か大切なものを忘れたものを必死に探してるかのように

彼は走り続けた。

 

 

まだ頬を掠める風が冷たくて頬を赤らめながら走っている。。。

 

だだだだだだだだだだっ!

 

どてっ!!!!

 

「いててて・・・」

 

 

歩道の縁石につまずくアラフィフの彼。。。

 

 

すれ違いざまの老夫婦が心配そうに彼を見る。。

そして老夫婦の奥さんが

「お兄ちゃん?大丈夫かね?」

 

「あっ!は、はいっ!か、彼女が来るんです!」

 

?と老夫婦が顔を見合わせて微笑みながら

 

「それで急いでたんじゃったな(笑)、いい格好して服が破けたりしたら大変じゃ。

慌てんとゆっくりいかなあかんよ。怪我したらデートも台無しじゃ」

 

少し照れながら彼は

「は、はい!ありがとうございます!

し、幸せになります!?」

 

さらに顔を見合わせて苦笑いし

反応に困る老夫婦

 

受け応えに間違ったと気づく彼・・・

〈し、しまった・・・〉

そして顔を赤らめる。。

 

しばらく三人は無言・・・

老夫婦は顔をまた見合わせて苦笑いし

 

「気を付けてな。お兄ちゃん。

わしらは行くからな。お幸せにな」

そう旦那さんが言い彼から立ち去ろうとした

 

「あ・・・ははは。。。

失礼しましたぁ。。。はぁ。。。」

 

立ち去る老夫婦を見ながら

仲のよさそうな二人を見送り

胡坐(あぐら)をかきながら

頭をポリポリとかく

 

はぁ。。。と喜びに似たような

甘く切ない溜息をつく

ふぅ~。。。

そして白い吐息を吐きながら

晴れた青い空を見上げた。。。。

 

片手を空にかざし

つかめないはずの太陽をぎゅっと掴んでみる。

 

〈ゆんにやっと逢える。。。。〉

 

そしてゆっくりと立ち上がりズボンについた汚れを

パッ!パッと払い

両頬を思いっきりペッシっ!とたたき

 

〈痛って!〉

ほんの少し涙目になりながら

 

「さて!ゆんが来る。。。もうすぐ!いろんなことあったけれど・・・・

やっと・・・」

 

今度はゆっくりと歩き始めた。。。。

 

 

 

 

 

 

【さてさてここからどんな物語が始まるのか・・・・

異世界に行くとでも言うのだろうか?

彼が走って向かう先・・・

途中でじ・・〇に合いそしてスライムに転生するのか・・・・そんなはずはありません(笑)

甘く切なくそして・・・・

そんな恋愛小説の始まりです】

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