PLAY LIST♯217 | EAT THE MUSIC.

EAT THE MUSIC.

とにかくそれが音楽と思しきモノなら
何でも聴いちゃう節操なき超雑食系男子が
日々どのような音楽を「喰らって」生きてるかの
しょうもない雑記です。
共に喰い散らかして頂けたら幸いです。

一応ある程度は季節感を考慮しながら取り上げるナンバーを選らんでブログを書いてる律儀なオレなんですが、オレの中にあるクリスマスソングのストック、ブリグリにBonnie Pinkに安室ちゃん、ドリカムにCrystal KayにBoA辺りはほとんど去年書いてる訳だから、どうしましょう、ネタがねえ。

と思ったら、最近レンタルで失敬したYUKIのカップリングベスト・"BETWEEN THE TEN"にひょっこりナイスなナンバーが紛れ込んでて歓喜。

と思ったら、コレとっくに所有してた"COSMIC BOX"と言うシングルに収録されていたらしい。
カップリングの隅々まで聴き浸るコトをしない無慈悲な自分にウンザリします。

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YUKI"メッセージ"

元は'08年に配信限定シングルとして発表されていた楽曲で、その後小賢しいコトに'09年"COSMIC BOX"でCD化されたナンバー。

まあ、その時期は今ほど狂信的かつ熱狂的にはYUKIを愛せてはいなかったんだケド。
ホントにここ1年ぐらいなんだよね、オレとYUKIの距離感が縮まったのって。

と、彼女のようにYUKIを語る頭のおかしいオレなんですが、それぐらいオレの2014年とは何だったのか?と言われればYUKIに踊らされ、YUKIに救われ、YUKIの描くポジティヴなエネルギーにやられまくった日々で、まず量を買ったし、聴く頻度も2位以下を大きく引き離す独走ランナー状態。やるよね。
試しにこの2014年にYUKIを取り上げた記事をざっくり数えた所、実に17にも及びました。
文中で名前を挙げただけならもっとでしょう。
実生活でもその名前を何度となく口にし、ちょっと病んでる妙齢OLが張り付いた笑顔と死んだ目で「あたしのカウンセラーがこう言ってたんだケド」「でもカウンセラーはこう言うんだもん」と、カウンセラーや占い師や整体師を考え方の支えにし、心の指針にするようなヤヴァさをも周囲の友人には推察させたコトでしょう。
でもオレのYUKIがそう言うんだもん。

とにかく彼女は所謂シンガーソングライター的な鬱陶しいメッセージを声高に叫ぶでもなく、寧ろ普遍的な至ってありふれた言葉を一種寓話的に紡ぎながら、それでいてけして奇を衒うでもないこれまたありふれた平易な表現で明るく気丈でポジティヴな言葉をグルーヴに乗せ、オレを踊らせます。
不特定多数の人間の鑑賞に耐え得るコトがポップミュージックの定義の大切なひとつなら、彼女はリリシストとしてもボーカリストとしてもとても職人的だし、
玉井健二や蔦屋好位置をはじめとしたアゲハスプリングス勢による売れ線としての強度を伴ったメロディーやサウンドやプロデュースワークにお化粧されたアイコン・YUKIの天才的な振る舞いとフォトジェニックな佇まい、と言うパッケージングで供給されるモノが、でもけしてマーケティング先行で作られた時代の消耗品ではない所が、今の彼女の最大の強みだと思う。

何かにつけ迎合するコトをセルアウトと忌み嫌う「ポップス軽視」な傾向は年々強まってるように思うケド、「売れる」≒人の心を打つ、と言うコトを厭わないYUKIとチームYUKIの賢明で実直なトライアルは、で、結局あの"JOY"がリリースから10年ぐらい経つ今日も色褪せない魅力を伴ってオレを楽しませ、踊らせるコトが全てを証明してるように思う。

泣きのメロディーのひとつも作れず、「時代と寝る」心意気もない奴に限ってすぐそうゆうコト言うのよ。やだやだ。

それでいて昨今のマスな邦楽とは一線を画する音は、例えば所謂ディスコサウンドが持ってる古いんだケド新しい、レトロでノスタルジックなんだケド、フレッシュ、と言うバランスに似て、耳馴染みの良い、でも飽きないバランスと言うのに練られたモノのように感じ、だからか一聴して「やり過ぎ」とか思えるナンバーもたまにあるYUKI、そこは課題だとも思うケド、10年単位で考えれば取るに足らない問題かも知れない。

話が「YUKIと私」イン2014に終始しそうなんで、本題へ。

YUKI的には今んトコ唯一のクリスマスソングである本作は、蔦屋好位置によるこれまた良質なメロディーとYUKI自身による暖かな歌詞で綴られる、独り身への当て付けのようなホッコリミディアム。
それでいて捻くれたコトにラバーズロックと言うアプローチも面白い。

自身と共にアレンジ関与のTAKIBIEはこれまでにもYUKI作品に幾つか関与する人物ながら、ネットでもあんまり情報は得られず。この人もアゲハ周辺なのかなあ?
でも良い仕事してます。
このレゲエのビートが、ファンタジックで儚げな音にジャストフィット。

溌剌としながらもどこか母性的な優しさを纏ったボーカルも、随分染みます。

総じて、クリスマスを挟んで9連勤と言うアホみたいなシフトで完全に摩耗され人間性を見失い、一年で蓄積されたイライラがついにはピークを迎えようとしていたオレを優しく包み込んでくれるような一曲。

YUKI、年の瀬まで世話になりっ放しだったわ。ありがとうよ。

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CHARA+YUKI"愛の火 3つ オレンジ"

YUKIでクリスマスソングと言えば、こちらも忘れちゃいけねえ'99年末リリースの企画シングル。
CHARAとYUKIと言う当時のエピックが誇る2大オルタナ歌姫が己のポテンシャルをぶつけ合い、血で血を洗う夢のコラボレーション。

サッポロビール「冬物語」のタイアップとして記憶深い方も多いんじゃないでしょうか。

キャッチーでありながら掴み所のないメロディーラインとキラキラしたエレクトロニカによる幻想的なアレンジは、この時代的にしかもポップスター2者としても相当オルタナかつ先鋭的だったハズ。
それをポップミュージックに落とし込み、キャッチーに響かせ、季節物としてもコラボ物としても単なる「ノベルティ」に終わらせない手腕に平伏したい。

一方で、バンドサウンド寄りなカップリングのリミックスもイケてます。

アレンジはこの時期のCHARAを手掛けていた浅田祐介で、一見CHARA寄りなシフトに見えますが、この頃にはジュディマリの看板も不要になりつつあったアイコン・YUKIのボーカリストとしての新たな魅力を開拓したと言う意味で、実は結構重要な「事件」だったのかも。