こんにちは、QLS Educationです
今日は毎週おなじみ、英語レッスンです
今回のテーマは…
現在完了形と過去形の使い分け
中学校で初めて現在完了を習った時、現在完了には4つの使い方
(継続、結果、完了、経験)がある、と教わりませんでしたか?
ところが、実際に映画を見たりすると、経験、完了については現在完了ではなく、
単なる過去形がよく使われていることに気がついた方も多いと思います。
この現在完了形と過去形、一体何が違うのでしょうか?
例えば、次の2つの文のうち、1は正しくて2は誤りです。なぜでしょうか?
ただ単に文法のルール(yesterdayは現在完了といっしょに使えない)というのではなく、
ちゃんとした理屈があります。
1. Did you do your homework yesterday? ・・・O
2. Have you done your homework yesterday? ・・・X
現在完了と過去形の違いは、 "完了" の意味で現在完了を使う場合に特に明確に現れます。
例えば、あなたが子供に対して "宿題はもう終わったの?" と
少し怖い調子で訊く場面を思い浮かべてみてください。
この時あなたが一番確認したいことは何ですか?
「宿題をいつ終えたか」ですか。それとも「既に終えたかどうか」ですか?
もちろん、「宿題を済ませたかどうか」ですね。
「いつ」済ませたのかはあなたにとってあまり重要ではないはずです。
もうお分かりだと思いますが、現在完了形を完了の意味で使うのは、
話し手にとって正確に"いつのどの時点"という概念が重要でない場合です。
ところが映画でもごく普通に現在完了形を使うべき内容が
過去形で置き換えられてしまうのは、残念ながら北米の母国語教育の問題点でしょう。
英語を母国語とする場合、ある程度の教育を受けている人達は
自然に使い分けるのも事実です。
また、教育を受けていない人達でさえも現在完了の中に、
ある一時点の概念を含めるとおかしく聞こえることは、
その理由がわからないにしても自然に気づきます。
しかし、何でも過去形にしてしまえば(本来は現在完了を使うべき場合も)
あまりおかしく聞こえないため、自然と過去形を選んでしまうわけです。
例えば次の2つの文は意味の違いが全くなくなります。
1. Did you do your homework? O
2. Have you done your homework? O
しかしながら、現在完了形と過去形の概念の違いが全く意識にないと、
ライティングで苦労します。従ってスピーキングにおいても
この概念を意識しながら使い分ける癖をつけることが非常に重要だと言えます。
それでは今週はこのあたりで
Have a great weekend
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