『健康食品』って「安全」なのでしょうか?
「健康」のための「食品」なんだから「安全」に決まっているじゃん!
なんて思っている方がほとんどだと思います。
では、そんな方々に問います。
①『健康食品』の品質は「保証されている」、と言えるのでしょうか?
②『健康食品』には「副作用はない」、と言い切れるのでしょうか?
③『健康食品』は「医薬品ではない」ので当然「医薬品が含まれていない」、と言い切れるのでしょうか?
④そもそも「食品」は「安全」なのでしょうか?
⑤私たちが日ごろから口にしている「食品」。それらは「安全」「安心」だから食べているわけですが、そもそもその「食品」は『人間に美味しく食べてほしい』と思って存在しているのでしょうか?
⑤の結論から言えば、「野菜」や「お肉」などの「食品」は、決して「人間に美味しく食べてほしい」と思って存在しているわけではありません。
「ふぐ」には毒があり、「ウナギ」にも毒があります。
「ワラビ」にも毒があり、「ジャガイモ」にも毒があります。
「鳥」「ブタ」「牛」も、生では食べにくく、殺されるときには「抵抗」をします。
私たち人間は、その毒などをうまく「処理」してその「食品」を美味しく食べているわけですが、元々から考えると『「食品」は「安全」』とは言い切れません。(④)
実際、我々が毎日食べている「食品」のほとんどは、何らかの「処理」が施されており、その「処理」があるからこそ大抵の人には「安全」と言っているわけです。
ということは、「無添加」「無農薬」「天然」が必ずしも「安全」と言い切ることはできないということになります。(この場合、「食品」以外に「化粧品」なども注意が必要です。)
すると、『健康食品』は「安全」と言い切ることができるでしょうか?
がんに効く!ダイエットに効果的!などの聞こえのいい話的な文句や、大きな文字で「無添加」「無農薬」「天然」などの文句をうたっている『健康食品』がインターネット上にはたくさんあります。
しかし、そんな多くの『健康食品』はすべてが「健康のために作られた食品」とは限りません。
『健康食品』にはいろいろあります。
トクホや栄養機能食品などの『健康機能食品(4種類)』は、国の厳しい審査や表示の規制、何かあったときの責任の所在が明確なものです。
・特定保健用食品(トクホ):国が審査し認可しています
・特別用途食品:国が審査し認可しています
・栄養機能食品(ビタミン、ミネラルの一部)
・機能性表示食品:企業の責任が義務付けられている
しかし、上記以外の『いわゆる健康食品』の中には、販売前の審査や製品としての安全性や有効性が確認できていないもの、製造管理に問題があるものも含まれています。
また、中には、成分が一定量に調節されていない製品があったり、不純物(金属など)が多量に含まれている製品や「医薬品」に使用される成分が含まれている(いた)製品まで存在します。
すると、『健康食品』には「副作用がない」とは言い切れません。(①②③)
『健康食品』は「医薬品」並みの品質管理がなされているものではありません。
しかし、毎日飲むような『健康食品』に気を遣わず、聞こえのいい文句に惑わされ安易に手を出したりする方は多いのではないでしょうか。
日常的に使っている「塩」や「砂糖」などの調味料でさえ摂取しすぎると体に悪影響なのにもかかわらず、「食品」だからと言って「どんなに食べても大丈夫」と言えません。
例えば、急須で入れた「お茶」を飲むのと「カテキン」を含む『健康食品』(錠剤など)を服用するのでは、体内に摂取されるカテキンの量が違います。
錠剤で簡単にとれる!成分をぎゅっと凝縮!100%カテキン!などとうたう『いわゆる健康食品』を見た時、「この摂取分を急須で入れた「お茶」で換算すると何杯になるのか?」と考えるのではなく「手軽に取れるということは過剰に取ってしまう危険があるのでは?」と考えるべきなのです。
そのため、『健康機能食品』と『いわゆる健康食品』は別のものと考える必要があります。
もし、あなたが『健康食品』を取りたいと思うのであれば、『健康機能食品』を利用しましょう。
『健康機能食品』は、国が販売する企業に対して以下のものを要求しています。
A:消費者庁に企業の責任で登録するよう要求
B:有効性の根拠の提示を要求
C:安全性検討条件の提示するよう要求
D:一応の品質管理を要求
E:医薬品等との相互作用情報を要求
F:表示に関する規定を比較的細かく規定するよう要求
G:健康被害情報の収集体制を要求
この要求をクリアできたものが『健康機能食品』なのです。
画面に出てくる売り子さんや、これですっきり治りましたというおじちゃん、おばちゃんが薦めるモノと、上記の要求をクリアしたモノと、どっちが信頼できるのか?
毎日のものだからこそ『健康食品』にも気を使い、ネットやSNS、聞こえのいい文句などの不確かな情報に惑わされないよう、保証ある「安心」「安全」を考えるのであれば『健康機能食品』を選択しましょう。
なお、持病がある方やお薬を服用している方で『健康食品』を摂取している方やこれからしようと思っている方などは、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
参考資料:
最近の健康食品をめぐる問題 (長村洋一 鈴鹿亀山薬剤師会勉強会 2019/9/12分配布資料)
参考URL:
https://hfnet.nibiohn.go.jp/
http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/doc/
