追記:文章下手で、すみません😅

なぜ『歩く』のに「少し止まる」と書くのか?気になったことありませんか?
 
『止』は「足跡の形」をそのままかいた漢字で、この『止』がもともとの「あし」を意味する文字でした。
そして「あし(足)」は、『止』に膝の皿の形「口」を加えた字形で、その「足」と「止」で「趾(あしあと)」の漢字が生まれ、「足に力を入れてしっかり趾をつける」ことから、『止』は「とまる・とめる・とどまる」という動詞の意味を持つようになりました。
 
『止』の甲骨文字は「之(ゆく)」の字の甲骨文字と同じ形(『止』と「一」を組み合わせて作られた漢字)であり、元々は『止』にも「すすむ」という意味がありました。
 
『歩』は、その『止』の甲骨文字とそれを左右逆にした形の組み合わせでできている漢字なので、本来『歩』は「少し止まる」という意味はなく、左右の足跡を表した「歩く」という動作をそのまま示した漢字なのです。
 
ちなみに、『止』を上下逆転すると「夂(ち・くだる)」となり下向きの「あし」を意味します。「降りる」の「降」に使われています。
 
「陟降(ちょっこう)」は、のぼる意味のある「陟(ちょく)」と、おりる意味の「降」からなるため「のぼりおり」を意味する言葉となります。「陟」も「降」も元々は神様が階段を歩いて「のぼりおり」している様子を表している漢字となります。
 
(その他、『止』は「走」は勿論、「正」「政」「征」「武」「違」「衛」「先」など、「夂」は「各」「客」などにかかわりのある漢字となります。)
 
というわけで、『歩』には「少し止まる」という意味は本来ありません。

 
参考資料:
白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい(編:小山鉄郎)
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