正月は必ずと言っていいほど『おみくじ』をひきます。
ひかないと一年が始まらない感じもしますし、やっぱり、「今年はどんな運かなぁ」なんて気にもなります。
 
さて、『おみくじ』ってたまに「あれ?この『おみくじ』、他の神社と同じな気が・・・。」ということがあります。
実は『おみくじ』の約7割は山口県の二所山田神社が設立した新聞社「女子道社」というところで作られているんだそうです。
 
この「女子道社」は、1906年に二所山田神社の21代目宮司「宮本重胤」氏が女性解放運動を推進する機関紙「女子道」を創刊する際、その資金捻出のために『おみくじ』を考案し、その『おみくじ』を製造・販売をするために創業した会社です。
重胤氏は、当時男性しかなれなかった神職に女性も登用すべきという考えのもとに「大日本敬神婦人会」を設立した人物で、女性参政権の拡大なども訴えていた人物です。
 
『おみくじ』の起源は、「元三大師(がんざんだいし)神籤」です。
(「元三大師」は「良源(りょうげん)」「慈恵大師(じえだいし)」とも呼ばれる、比叡山延暦寺の中興の祖として知られる平安時代の天台宗の僧です。)
この「元三大師神籤」は、100本中、大吉が「16本」、吉が「35本」、その他の吉が「19本」、凶は「30本」という割合が決まっており、現在の『おみくじ』もこの流れを組んでいるんだそうです。
 
~宮本式!正しい『おみくじ』の引き方~
①手を洗う
②口をすすぐ
③参拝する
④『おみくじ』をひく
⑤心をただして気になることを具体的に思い浮かべながら『おみくじ』を開ける
⑥凶札が出た場合だけ寺社にとどめて、よい運勢が結実するようにと心をこめて結ぶ
⑦その他の札は身につけ、何かあったら読む
 
なお現在、「女子道社」以外におみくじを製造する神社は全国で5社あるんだそうです。
 
参考資料:
日本地図150の秘密(編:日本地理研究会)
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